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本 ・本 (440ページ) / ISBN・EAN: 9784163159706
感想・レビュー・書評
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f.2024/10/16 (2024-87)
p.1996/8/27詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
再読。日野啓三の小説を読んでいる最中はとても意識が過敏になる。纏わる空気の微粒子を一粒一粒皮膚に感じる。自分の内なる宇宙と外へと永遠に広がる宇宙とが邂逅する。有機物と無機物が溶け合い蠢き出す。光があるから影が生まれ闇が現出する。強烈なハレーションに立ちくらみながら再び生きることを渇望する。身体のメカニズムが一新したような感覚に陥る。月での光景と対比させながら、無機質な都市に、ビルとビルの狭間に光と無限を描き出す筆致は筆者ならでは。私はその光景を探したくて、この薄汚れた都市に固執してしまうんだ。
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日野氏を制覇しようという決意の切っ掛けになった本。でもこれに勝るものはない、と今のところは思ってる。
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