「犬張子の謎」―御宿かわせみ

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163160504

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  • 御宿かわせみシリーズ。独楽と羽子板・柿の木の下・犬張子の謎・鯉魚の仇討・十軒店人形市・愛宕まいり・蓮の花・富貴蘭の殺人。
    今も昔もお金より大事なものがあると知る「独楽と羽子板」、東吾の子供好きが微笑ましい「十軒店人形市」、裏の顔がホラーな「蓮の花」、町人と武士の違いが面白い「富貴蘭の殺人」など。
    毎回そうだけど、人の心の奥底に潜む狂気のエネルギーが奥深い。身勝手を棚に上げる犯人たちに振り回される善良な被害者。その被害者もまた人生や心の歯車が狂って落ちていくのが、江戸の背景とリンクして物悲しい。メインキャストたちの明るさが対比して、あちら側とこちら側に分かれているのを知る時、なんとなく、道を踏み外さず正しく生きようとそっと思う。

  • ・独楽と羽子板
    ・柿の木の下
    ・犬張子の謎
    ・鯉魚の仇討
    ・十軒店人形市
    ・愛宕まいり
    ・蓮の花
    ・富貴蘭の殺人

  • 御宿かわせみシリーズ8編。楽しかったのは「十軒店人形市」で東吾が節句の旗で右往左往する場面。事件も人情も特筆する部分はないけど、安心して読めて期待を裏切らないシリーズ。ただ、登場人物が慣れて個性を失い、癖の少ない良い人ばかりになってしまったなぁ~

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プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

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