ジャズ小説

  • 文藝春秋 (1996年1月1日発売)
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本 ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784163161204

感想・レビュー・書評

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  • 天才とはわけのわからん数式を目の前で解いて「簡単だろ」という人の事ではない。小難しい問題を目前の十人に説明できる人の事である。
    『ジャズ小説』、タイトルからして「なんのこっちゃ?」だが、読んでみるとびっくり! ジャズを題材にした短編小説が収まっているのだ。
    曲名を聞くだけで頭の中でフレーズが、メロディーが流れる諸兄諸姉、この本を読むのだ。笑いから切なさ、なんと恐怖まで筒井康隆の世界を堪能しよう。

  • ジャズにまつわる、筒井康隆らしいウィットに富んだ短編小説集。小説に登場したアーティストに関わるディスク情報あり。ディズニーランドでよく流れているニューオーリンズ・ジャズをBGMにして読むと、気分はサイコー!

  • 田中啓文「辛い飴」つながりで。そのタイトルもジャズ小説。千趣会のカタログに書いてあったものをまとめたのだとか。ジャズにまつわる短編小説と巻末にディスクガイド。タイムスリップで往年のニューオーリンズに降り立つジャズマニアの夫婦。墜落の警告すらツアーのイベントと信じようとするかしないかで大混乱の機中。ブラジルの流儀に染まった男が、後輩のもとへ去った彼女にとろうとする行動は…。気にいらないやつをバンドから追い出したくて解散したバンマスが出くわした出来事とは。などなど。チャーリー・クリスチャンのローズ・ルーム(葬送曲)、アート・ブレイキーのミラージュ、フランク・シナトラのワン・フォー・マイ・ベイビー(ミラージュ)、エラ・フィッツジェラルドのハウ・ハイ・ザ・ムーン(懐かしの歌声)、とにかく聞けば元気になるアフロ・キューバンジャズ、ディジー・ガレスピのマンテカ、クバナ・ビー(ムーチョ・ムーチョ)は聴きたくなる。

  • ジャズについて詳しく書かれてるものじゃない。登場するだけ。

  • <内容紹介より転載・編集>
    古今のジャズの世界を題材にした、時に恐怖、時にたのしい十二のSFファンタジー。
    ルイ・アームストロング、キッド・オリー、アート・ブレイキー、ソニー・ロリンズ、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン…こんな名手の名演奏が随所に登場する華やかなアドリブの連続。恐怖小説ありファンタジーあり、あるいはショート・ショートあり、作者得意の手法を縦横に駆使する“夢のジャム・セッション”。ジャズをめぐる12のファンタジー待望の最新作。

  • H23.11.26
    曲からインスピレーションを受けて書いたファンタジー?キライじゃないけど

  • 「恐怖と笑いの短編集」(帯より)。筒井節いいね! さらっと読める。面白かったです。

  • 久々の筒井康隆。ジャズがテーマのショートショートで”ジャズ小説”。でも、この人の文章のドライブ感はまさしくジャズそのもの。”小説のジャズ”でもあるのだw。

  • ライオンの話、良かったです。

  • ジャズをモチーフにした短編集。素敵です。

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著者プロフィール

筒井康隆……作家、俳優。1934(昭和9)年、大阪市生まれ。同志社大学卒。1960年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、パゾリーニ賞受賞。他に『家族八景』『邪眼鳥』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』など著書多数。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。

「2024年 『三丁目が戦争です』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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