蟹女

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 23
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163163604

作品紹介・あらすじ

ほのぼのとして、恐怖…。多産妄想にハマった女やら、無人の郊外を漂流する一家やら、ワニと暮らす親子やら、おそろしくもユーモラスな傑作短編5本。

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。ちょうど一年くらい前に読んだ「ゆうじょこう」がちょっと変わっていて、主人公の女の子が使う方言の響もよく、面白かったので、こちらも読んでみた。「ゆうじょこう」のあっけらかんとした作風に通じる話、逆に不穏さを隠さずに匂わせている話とあって楽しんで読めたけど、どれも薄味だったかな...。ただ「春夜漂流」はとてもよかった。こういう話がもっと濃くて変にすごくなってとび抜けて怖くなると、吉田知子の「日常的夫婦」みたいになりそうだけど、こちらの不穏さや不気味さをあえて隠したようなけろっとした雰囲気もなかなか捨てがたい。

  • 日常とひっそり共存する温い狂気。

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プロフィール

1945年、福岡県北九州市生まれ。87年、「鍋の中」で第95回芥川賞を受賞。90年、『白い山』で女流文学賞、92年、『真夜中の自転車』で平林たい子文学賞、97年、『蟹女』で紫式部文学賞、98年、「望潮」で川端康成文学賞、99年、『龍秘御天歌』で芸術選奨文部大臣賞、2010年、『故郷のわが家』で野間文芸賞を受賞。

村田喜代子の作品

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