あの夏、ブルー・リヴァーで

制作 : Ethan Canin  雨沢 泰 
  • 文藝春秋
4.00
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本棚登録 : 27
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163163802

作品紹介・あらすじ

影のなかを歩いた不良っぽい兄、密告したいい子の僕。あの痛切な青春の一夏 あとにくる日々の重み。若さゆえのナイーブさと凶暴性。

感想・レビュー・書評

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  • カリフォルニアで眼科医として息子と妻とともにプール付きの「半端なスペイン風の」郊外住宅に住む主人公の元に、6歳年の離れた兄が突然訪ねてくる。尾羽打ち枯らした様子で。不穏な空気が漂う。
    あんなに慕っていた兄に対して主人公はどこかぎこちないと言うか猜疑心にあふれている。そして家族が寝静まった深夜に、しばらく家においてほしいと言う兄の申し出を断り、バス停に送っていく。遠い昔のあの日のように。
    兄が乗り込んだバスの後に車でついていきながらどうしてこんな風になってしまったのかが語られる。
    草むらやポーチの下などにひっそり隠れるのが好きだった兄が、不良になり荒れ狂い母親を悲しませ、18歳の誕生日を境にそれまでの行いを改めて品行方正な青年になり、弟の告白でまちを出て、以後下り坂の人生を歩むようになってしまうまで。
    でもやはり弟はずっと兄が好きなのだ。それが遠くにうっすら感じられるラストがいい。

  • 2007.3.11

  • この話、好き。手元にないんだけど何度も読み返してみたい。憧憬と焦燥と失望と不安。イーサン・ケイニンは個人的にツボ。

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