清姫おりょう 御宿かわせみ

  • 文藝春秋 (1996年10月8日発売)
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本 ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784163165202

感想・レビュー・書評

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  • 御宿かわせみシリーズ。横浜から出て来た男・蝦蟇の油売り・穴八幡の虫封じ・阿蘭陀正月・月と狸・春の雪・清姫おりょう・猿若町の殺人。
    金持ちと知るや悪知恵を働かせる商人の末路が痛快な「横浜から出て来た男」、美人の孝行娘の内面がしっとりみずみずしい「穴八幡の虫封じ」、男の嫉妬が奥深い「阿蘭陀正月」、神仏が手伝う仇討がなんとも情け深い「春の雪」など。
    キャストたちのエピソードはそれほど目立ったものはない。でも江戸っ子たちの会話や気性が面白い。美女が川に落ちたらのくだりや、仁徳のあるやなしやの結末は笑える。江戸時代の風流を楽しむ暮らしぶりも興味深い。川を行きかう船の情景も、祭りのにぎわいも、なんとも趣深い。

  • ・横浜から出て来た男
    ・蝦蟇の油売り
    ・穴八幡の虫封じ
    ・阿蘭陀正月
    ・月と狸
    ・春の雪
    ・清姫おりょう
    ・猿若町の殺人

  • 御宿かわせみシリーズ8編。事件物としては弱く、人情物が多い。いつものメンバーも適当に絡み、平均点かな。好きだったのは「阿蘭陀正月」で、「猿若町の殺人」がやや落ちる。それにしてもシリーズとしての安定感には感心する。

  • 大好きなシリーズですが
    レヴューを3冊逃してますね(ま、いいか)
    最初は同一シリーズを歳レヴューしないことに
    こだわっていたものですから(笑)
    実際、何冊読んでるんだ?じぶん!

    えー、いいです
    読め!(笑)

    時代背景に、本寿院お付の・・・とか、海軍操練所(主人公が通っています)
    とか・・・安政〜文化の時代の気がする
    ふふふ、あらたな楽しみじゃ〜

  • 安定したサザエさんシリーズの一冊。疲れて物を考えたくないときにはいいですね(笑)花世という女の子、いかにも大人がムリに子どもを書いているという印象で好きではないのですが、あんまりこの巻は出番が多くなくてよかった。。。

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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