- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163166308
感想・レビュー・書評
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村上春樹に期待しすぎて撃沈・・どれもいまいち・・
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長編も確かにイイですが、短編もかなりすきです。
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村上春樹は長編より、こんな短編やエッセイの方がおもしろいなぁ。いつものように「損なわれた人たち」のお話だけど、あとがきがついているのも新鮮。
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不思議で、ちょっと怖い話が7編。どれも味のある素敵な話でした。
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著者いわく「長いものを短く、短いものを長くするのに凝っていた」時期の短編集だそう。
村上春樹独特の世界観は、どちらかというと影を潜めていて
割と読みやすい短編集だけど、
読後のあの感じ(言葉では表せないけど)は健在。
七つの短編のうち
一番好みなのは「トニー滝谷」
一番村上春樹「らしい」のは「七番目の男」。 -
美しい、好き
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『レキシントンの幽霊』の中の
「七番目の男」は何故か読めない。
何年も前に借りた時も、一年ほど前に借りた時も、
読めなかった。だから、未だに購入出来ず。
今回も何度も挑戦はしたんだけど。
「その波が私を捉えようとしたのは、
私が十歳の年の、九月の午後のことでした」
と七番目の男は静かな声で切り出した。
結局、その二行から進めない。いつか、またにしよう。
「氷男」「トニー滝谷」
失くして初めて、人は無くなった事に気付く。
でも、出会った事も、失った事も、
その事実より以上のものを、私達自身に残していく。
そんな風に感じた。
村上春樹は、この物語にどんな音楽を載せたんだろう。 -
子供の頃、台風の目にはいったときを見計らって
友達と一緒に海岸へ向った。
用心して普段なら絶対に波の届かないところにいたはずなのに
いつのまにか足元まで波がこっそりと打ち寄せていた。
逃げようと思って友達に声をかけたが彼は何かに夢中になって気づかない。
彼をひっつかんで逃げようと思うが
恐怖のあまり1人だけ防波堤へと走ってしまい、彼は波に呑みこまれていった。
「七番目の男」ほか全7編。
装丁:坂川栄治
どことなく怖い話ばかりです。
氷男とか緑の獣とか実際にはありえないものが出てきているはずなのに
主人公の心の動きにとてもリアリティがあってぞっとする。
「沈黙」は実際のいじめってまさにこういう原理でおきていると思う。
大衆が一番怖い。 -
星3つ半。