幽霊教会

  • 文藝春秋 (1997年1月1日発売)
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感想 : 5
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  • 本 ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163167305

感想・レビュー・書評

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  • いつもの赤川次郎さん。
    子どもたちもよく登場する。
    本人の命が失われることはめったにないが、家族を失うなど、辛い境遇に陥ることも珍しくない。
    でも赤川次郎さんの作品では、それでも明るく、前を向いて、強く未来に向かって踏み出すという描かれ方が多い。
    現実がそう明るいかはともかく、赤川さんの作品が読みやすいと言われるのはその辺りもあるのだと思う。

  • 「わが子可愛や」
    当人より親が必死。
    必死になる理由は分からなくもないが、実際に演じるのは自身ではなく子供なのだから本人の意思を優先すべき。
    裏取引有りのレース程つまらないものはないだろうし、受ける意味が分からないものはないのでは。

    「人生相談は今日も行く」
    信用出来る占い師。
    誰かに背中を押して欲しい時こそ、自分が求めていた回答をされたら最悪な内容だとしても気が紛れるのかもな。
    あそこまで相手の求める言葉を選べるのは、真剣に向き合い状況を判断しているのだろうな。

    「父さん、お肩を……」
    辛いと伝えたくて。
    傍から見たら心が無い鬼のように見えただろうが、誰よりも傷付き思い悩んでいたのは本人だったのだろうな。
    自分の悪事を知られたくないからと、ただでさえ疲弊している心に悪知恵を吹き込むなんて最低だな。

    「幽霊教会」
    生き返った聖女は。
    全てがシナリオ通りだったのか分からないが、これだけ大きな出来事を一人の人間が裏で操ったのは凄い事だな。
    信仰する対象がいるだけで、こんなにも団結力などが生まれるなんて少し怖いな。

  • 再読。
    シリーズ第11弾。連作短編集。
    表題作「幽霊教会」心臓を刺されながら“奇跡の復活”を遂げ、教祖となった美少女。だが教会内で信者が殺された。
    安定のシリーズ。

  • 時代的なものもあるかもしれないけど、あんまりおもしろい話はなかったかな。
    最後のがまだマシだった。

  • (収録作品)幽霊教会/父さん、お肩を・・・/わが子可愛や/人生相談は今日も行く

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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