源太郎の初恋 御宿かわせみ

  • 文藝春秋 (1997年1月1日発売)
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本 ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784163169705

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  • 御宿かわせみシリーズ23巻、読了後寄付した文庫の「清姫おりょう・22巻」以降図書館にて揃え読む。表題作「源太郎の初恋」八丁堀同心・畝源三郎の嫡男・源太郎も、はや七歳。麻生家宗太郎と七重の長女でおてんばの花世がいつもより何故かしおらしいく元気がなく気にかかる。花世の歯痛を治そうとして、幼い二人が偶然巻き込まれたのは…。東吾とるいに待望の長子・千春誕生の顛末を描く「立春大吉」「虹のおもかげ」「狸穴坂の医者」など全八篇。東吾とるいの長子・千春誕生もあり、各一家の子供達を中心に描き微笑ましくシリーズでも好きな巻。

  • 御宿かわせみシリーズ。虹のおもかげ・笹舟流し・迷子の鶏・月夜の雁・狸穴坂の医者・冬の海・源太郎の初恋・立春大吉。
    いつもの子供好きとは少し違う機微を見せる東吾の焦燥が伝わる「虹のおもかげ」、宗太郎とかわせみ一家が東吾に仕掛ける秘密がいいツボを押さえる「笹舟流し」、悪女の鼻を明かしつつ善人が報われる「狸穴坂の医者」、源太郎が花世と大冒険の「源太郎の初恋」、るいが出産する「立春大吉」。
    重要な節目を迎えるシリーズの要。東吾の隠し子とも言える麻太郎の強烈な登場、るいが知らないそのことを知る宗太郎、いよいよるいが妊娠・出産、源太郎も花世もシリーズの顔になってきた巻。

  • 御宿かわせみシリーズも20冊目。東吾、源三郎、宗太郎と所帯を持ち、子がメインのエピソードも出てくる。ともかく、ほほえましいホーム物でもあり、三家を取り巻く人物も善人ばかり(笑)今回は事件より、その身内話が多かった。また、当時の江戸の風情や描写も心温まる。それにしても、やっとるいに子供が(~0~)

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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