陰陽師 付喪神ノ巻

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163173603

作品紹介・あらすじ

平安京はマジカル・ゾーン。悪鬼妖魔何するものぞ!都の闇に巣食う魑魅魍魎に挑む若き陰陽博士・安倍晴明と、貴公子・源博雅。胸のすく冒険譚。

感想・レビュー・書評

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  • いやー、好きだなぁこういうの。
    平安時代の設定なのにちっとも古めかしくなく、人物ももののけも生き生きと瑞々しく描かれていて、読んでいて楽しい。

    そして晴明と博雅の友情。
    お互いが肩の力を抜いて、こんな親友がいたら素敵だなぁと思わせる。

    続編にも期待大です♪

  • 陰陽師シリーズ第三弾。

  • 「おまえがいるではないか、博雅」「ばか」
    ありがたい事

  • 呪って何なのだろう?このシリーズがただの怪談ではないのは、晴明と博雅の間で、時々哲学的なやりとりになって、色々と考えさせられるからかもしれない。

  • 陰陽師
    夢枕獏 付喪神ノ巻

    陰陽師シリーズ③

    ∞----------------------∞

    -瓜仙人-
    種からするするーっと芽が伸びて実がなったけど、籠の中の瓜が無くなったってことは、トリックってことか。
    帝の写経は禍をもたらす?(以前もあったような...)

    -鉄輪-
    人は誰でも鬼になりたいと願うことがある。生成りとは女が鬼に変じきる手前の段階の存在。

    -這う鬼-
    皮ふごと剥がれた髪の毛で人を窒息させるってものすごい怨念。新しい女のために前の女を殺すって、目玉と男根が送り付けられるわけだ。

    -迷神-
    死んだ夫に会いたいとある陰陽師に頼み、毎夜夫がやってくるがいざとなると怖くて会えない妻。
    その呪はかけたものしか解けないが、本人の力の方が強かったということだろうか...

    -ものや思ふと…-
    確か第一巻の初めにあった、歌に負けた忠見殿が悔しくて死んだ話。2年前のその歌合を思い出した博雅。父子はずっと鬼に歌を作ってもらっていたが「恋すてふ...」は唯一忠見が作った歌だった。今も忠見はいる?

    -打臥の巫女-
    藤原道長の父、兼家の話。兼家は兄の兼通を超えて出世したことで兄に呪いをかけられた。
    未来を占う巫女の正体は八百比丘尼だった。陰陽師は淋しい生き物らしい。

    -血吸い女房-
    ヒルに取り憑かれ人の生き血を吸う。雨乞いで雨を降らせることが出来るのはいつ降るか分かっているからというのに納得。

    それにしても、博雅が純粋無垢で可愛いな。

    2023/12/21 読了(図書館)

  • 作中に、色即是空について書かれている。
    「あるものがそこに在るということは、そのものと、それを眺める人の心があって初めて生ずることなのだよ」と。

    陰陽師 三冊目。

  • いつも通りの読後感。いい。

  • 2016.1.24市立図書館
    陰陽師3巻目
    ・瓜仙人(9)
    ・鉄輪
    ・這う鬼
    ・迷神
    ・ものや思ふと…(7歌合のエピソード)
    ・打臥の巫女(5露と答へてにでてくる人物だが話は違う)
    ・血吸い女房(8雨乞いの話に繋がりそうで繋がらない)
    (数字は岡野玲子のコミック版で登場する巻)
    「ものや思ふと…」は、菅公ではなく読人しらずの鬼が親子にわたって憑いたというコミックス版とはちがう展開ながら心に残る佳編だった。

  • 別途長編にもなった『鉄輪』や人は誰もが心に鬼を飼っている『這う鬼』とか、おどろおどろしさのなかに人の哀しさが感じられて良かった。

    晴明のような人物が「人より優れているということは、とても孤独であるということだ。」ということを理解しつつ「俺がそばにいる。」と言い切る博雅は、本当に生まれも育ちも性格も良い漢だなぁ♪

  • 【図書館本】シリーズ3作目。「ゆこう」「ゆこう」そういうことになった。これが出てくると妙に安心する。妖怪や呪云々より、晴明と博雅の関係が素敵すぎてすべてを持っていく。この好ましい関係が続いていくのは見ていて楽しいし、微笑ましい。次も次もとどんどん読み進ませてくれる重要なファクター。
    この巻では『ものや思ふと……』が印象的。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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