- 本 ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163176109
感想・レビュー・書評
-
タイトル通り、拳銃の履歴を追う。物騒なわけでもない普通の人達がひょんなことから拳銃を手にしたとしたら。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一挺の拳銃が、家庭に恵まれなかったフリーアナウンサー、元警察官、サラリーマン、家出少女、主婦と巡っていくことによって、それぞれのストーリーが展開される。
ストーリーは現在である「主婦」から過去へ遡るようにして進み、拳銃がどのように渡ってきたのか分かる仕組み。
拳銃の持つ魔力にそれぞれが翻弄されたり、勇気をもらったりと人物描写がとても細やか。
更にラストはその拳銃がいかにして世に出てきたかが分かる。
そのストーリーがまた切なく、感動してしまった。
乃南作品の中でもお気に入りになった作品でした。 -
「冷たい誘惑」に改題
-
これがのちの「冷たい誘惑」という題名に変わる書籍。
何度読んでも飽きないかな。 -
ひとつの小さな拳銃が次々と持ち主を変えていく。
思いがけず持ち主となった者たちそれぞれが、その存在に慄きつつ大切に撫でさする気持ちが、なんかわからなくもないなあ。
主婦の空白の時間の謎が最後には明かされるかと思いきや、特になかったので拍子抜け。全体的にちょっと重かった。 -
・2編目を読むと、タイトルに意味が分かるという仕掛け。個人的にこういう少しずつリンクした連作がものすごく好きなので、大プッシュ。
著者プロフィール
乃南アサの作品





