燃えよ剣

  • 文藝春秋 (1998年9月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (664ページ) / ISBN・EAN: 9784163179506

みんなの感想まとめ

歴史の転換期に生きた侍たちの姿が描かれ、特に土方歳三の魅力が存分に引き出されている作品です。新撰組の複雑な立場を背景に、彼らの格好良さやロマンが感じられ、実在の人物としての深みが増しています。読者は、...

感想・レビュー・書評

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  • 平成〜令和の新撰組のイメージの原点みたいな本だった。
    新撰組は現代でも人気があるが、歴史上の立場は微妙だ。
    自警団でも警察でもない。
    時代の転換期に見事に翻弄された最後期の侍。
    この本がずいぶん土方歳三たちを格好良く、また史跡の知識も豊富に盛り込む為、この本から外れた新撰組の作品は描きにくいだろうなぁ。実在の人物なのになあ。
    沖田総司なんかは顕著で、結核による咳、月代の髪型、敬語と砕けた口語の混じった明るい話し方はどの作品でも崩れてない。

    映画を見たので本書を読んだ。
    井上源三郎の河童の話が、煙たがられながらも年長者の良い味だったが、原作では権助老人の役だったように思う。
    他にも細かくは色々あったが、よい塩梅にしていたように思う。

  • 土方歳三、ひいては新選組って本当にかっこいいんだよ〜 ロマンに溢れてる

  • 面白かったです。映画を見て読みたくなり読みました。映画とはまたちがって、読んでいて映画は本の1/10ぐらいだと思いました。悲しい話ですが、楽しく読めました。新撰組は英雄扱いされ過ぎるきらいがありますが、終始、田舎侍と記述しているところが、さすがだなと思いました。

  • 実はこの本の主人公は近藤勇と勘違いしていて、函館に旅行に行く機内で読み始めて土方歳三と知った。
    また旅行に行く際に函館案内ガイドを羽田空港で買い、歳三が没した場所であるのをガイドで改めて認識し、縁を感じた。(2004.2.6HPの日記より)

    土方歳三がもう負けると分かる時分から、読みながら泣けてしようがなかった。確かにこれは「竜馬がいく」と並ぶ司馬遼太郎の傑作だと思う。(2004.2.13HPの日記より)

    毎週NHK大河ドラマの「新撰組!」を観ている。
    先月、土方歳三を描いた「燃えよ剣」(司馬遼太郎著)を読んでから隊長土方の生き方が気になってしようがない。何が土方によって新撰組を最強軍団にさせたのか?何故函館の五稜郭で最後まで戦ったのか?不思議でしようがない。
    唯一2枚現存している写真の土方の笑顔が何を物語っているのか、気になるのである。(2004.3.14HPの日記より)
    ※撮影した写真は1枚でもう一枚は後に加工したもの?(2021.9.1)

    ※2004.2.5購入@横浜市緑区長津田駅の書店
     2004.2.6函館空港行きの機内で読書開始
     2004.2.13読了
     ※2011.12.11売却済み:この新書版は貴重で後になって後悔。。。

  • 『世に生き飽きたものだけ、ついて来い』
    最後の歳三の言葉に涙しました。

    戦に生きる男たちの物語の中で、お雪と歳三の逢瀬のシーンは、読んでいて胸が苦しくなるほど愛おしかった。
    お雪と過ごす時間は、喧嘩にしか生きられない歳三が唯一、人に還ることができる瞬間だったように感じた。

    新撰組について、もっと知りたくなりました。

    2020.01.11

  • これを読むまでは志士の敵って事で新撰組は好きでは無かったが、一発で土方歳三が好きになった。

  • 特に新選組も土方さんも好きじゃないのだけど、たまたま家にあったので読んでみたら・・、
    やっぱり凄いわ、この筆力。
    返り血が跳んできそうな迫力。風にのって硝煙が漂ってきそうだった。
    そして冷静に時代を読み取る視線。読み手に対してむやみに登場人物への同情を誘おうとした媚がない。
    それがすがすがしい。

    ここまで鮮明に描いておきながら、土方歳三の生き方をどう見るかの部分は押し付けてこない。

    歴史小説、というくくりをはるかに超え、ルポを元に描いたんじゃないかと思うくらいこの時代に生きた人々の心の機微に沿っている。

    個人的には、以前読んだ城山三郎さんの「雄気堂々」の渋沢栄一との対比が気になり、この二人の人生を比較して見たいと思った。
    どちらも一農村の出身ながら、この時代を代表する剣客、もしくは経済人となった人。
    どちらも慶喜公の庇護の元にいたことがある点も同じ。
    けれど、その最期は大きく違う。

    なんにせよ、
    司馬遼太郎作品はこれから攻略していきたいなと思います。

  • 栗塚旭版DVD(血風録、燃えよ剣)を見たので、再読。ドラマで端折られていた戊辰戦争での土方の活躍が確認できた。この頃は、司馬史観も抑制がきいていて読みやすい。

  • 新撰組モノは数あれどこれに敵う一冊は今後もないんじゃないかな。
    ともかく土方がカッコイイ。血生臭く、ギラギラとした野望と志をもついかにも漢!と描いてきた土方歳三に、史実にはない恋の話が出てきた時は驚いたが、これを添えることで、負け始めてから死に際までの物悲しさと美学がより鮮やかになっているのかな。
    血生臭く侍よりも侍らしい土方も、お雪を想う土方も、また脇役たちも、ともかくみんなカッコイイ。

  • とうとう燃えよ剣読んだ。土方さんほんと、好きだー

  • 今年の年始に高幡不動に初詣に行った際にご挨拶してきた多摩の喧嘩師、土方さんの生涯を描いた作品ということで、読んでみました。女の人から見たらどう見えるかはわからないけど、男ばっかりでつるんできた自分から見るとすごく共感する部分の多い作品ではありました。セリフもいちいちかっこいいな~と思いました。
    偶然にも運命にも出会えた、やりたいことをやれる仲間と、共に時代を生きていく。そんな人生を自分も多摩で、歩いていけたらいいなと思わせてもらえる一冊でした。

  • 新選組を幕末最強の鉄の組織たらしめた「鬼副長」土方歳三。「誠」の旗の下、士道に生き、士道に殉じた「戦鬼」新選組副長土方歳三の生涯。

  • 新撰組鬼の副長・土方歳三の生涯を描いた一冊。司馬遼太郎。

    稀代の喧嘩師として政治的要素は一切考えずに相手に勝つことだけを考えて行動した歳三は、竜馬ら維新志士とはまた違った要素から見て、「かっこいい」と思った。その道に踏み込んだら正解だろうと間違いだろうと信念に沿って生きるべき、という想いは武士そのもの。
    その他の人物像も描かれていて、人間的に自分はどういう風になりたいのかを考えるうえで、司馬さんの小説は本当にためになる。お雪との別れのシーンも感動した。星5つ。

  • 新選組の副長 土方歳三を中心にした物語。
    隣で見聞きしてきたかのように書く著者の技術に脱帽。

  • 良かった。

    「竜馬がゆく」がずば抜けていいのだから、反対の新撰組をなかなか読めずにいたが、読んで良かった。

    この時代の「武士」の生き方なのだろう。

    近藤勇も、土方歳三も、沖田総司も、いい武士で、素敵でした。

  •  漢のバイブルのようなこの本、読了した時はすっかり土方のその男っぷりに魅了されてしまった。
     これ、トップ近藤、参謀土方って組織における人員の配置が絶妙で、立場がもし逆転してたらどうなっていたのかなーと思う。土方が自分のいるべき位置なども把握してるあたり、さすがとしか言いようがない。
     土方さんのようなカッコ良い人間にはなれる気は全くしないが、学ぶことが多かったように思う。

     いずれにせよ、人をここまで魅力的に描ける司馬遼太郎の才能に乾杯。

  • 新選組の京都での華々しい活躍よりも、旧幕府軍の隊長として最後まで激しく戦い抜く土方歳三の生々しい生き様が印象的。

  • 私の故郷(福島県二本松市)は幕末の戊辰戦争において奥羽越列藩同盟に加盟し、隣国の会津藩と共に徳川幕府に殉じた歴史を有しています。
    新撰組の“鬼の副長”として有名な土方歳三の晩年は、敢えて時流に逆らい、賊軍と罵られながらも新政府軍(官軍)と戦い続ける、といったものでした。
    終盤には会津での様子も描かれるため、福島県民としては心打たれるものがあります。

  • 傑作と名高い作品だったので。正直やっと読み終えたという感じ。読書ビギナーにこのボリュームは堪えた。それでも割と、ページを進めることができたのは読みやすかったからなのかもしれない。自分の自信に繋がる量であると同時に、著者の作品に触れる機会が減る気もする。

  • 明治維新150年の2018年に読むに相応しい名著。新撰組の話だから、最後はやっぱり土方歳三のまじめかつ不器用な人生が沁み入る。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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