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本 ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784163181806
感想・レビュー・書評
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本整理してたらそういえば読んだなーと
ささやかで恐ろしいイメージ、感想つけにくい
追記
もっと女の世界を知らないといけない詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
よどんだ水、濁った水、動かない水
そんな湿度に満ちたどこか不思議な、日常と隣り合わせの世界 -
6編を収録。
「望潮」は手押車を押してひょろひょろと道路に漂い出てくる、身体が「つ」の字に曲がった老婆達の姿が印象的な作品。
「屋根を葺く」は『屋根屋』の原話ともいえる話。
「白鳥便所」は昭和三十年代、祖父の代から裕福ながら父親の脱税容疑で一転暗雲立ち込める少女の屋敷に、祖父の代に勤めていたという奇妙な老婆が現れる。『八幡炎炎記』にも出てきた羽毛を浮かべた汲み取り便所が、作品のカラーを決めるモチーフとしてユーモラスに描かれている。一寸奥行きが足りない感はあれど、村田さんらしさを楽しめる一作。
「望潮」で元海女の老婆が、かつては亭主、子供、舅、姑を養って一人前の海女だったと語る。村田さんの作品にはそんな強く逞しく人生を生きてきた老女が度々登場する。 -
<a href=\"http://mediamarker.net/u/nonbe/?asin=4022643439\" target=\"_blank\">銭金について</a>で興味を持った。amazonマーケットプレイスで購入。最後の一冊だった。焦って買った。文庫にはなっていないようだし、マーケットプレイスでも送料込みで700+340=1040円だったので、お得だった。本来の価格は1762円也。さて、内容。買って大正解。薄気味の悪い系の話ばかりだが、文学している。こういう薄気味悪さは印象に残る。川端康成文学賞受賞作。短編が6つ収録されている。 * 望潮 「◎」 * 浮かぶ女 「◎」 * 白鳥便所 「○」 * 屋根を葺く 「◎」 * 水をくれえ 「○」 * 闇のウサギ
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ゆらりぬらりと吸い込まれる七つの世界が、どうしようもないくらいずぶずぶと、どうしようもないくらい奥底まで、私の好きな世界と合致し大好きになってしまったのだった。何作かしか読んでいないけれども村田さんの小説には毎度ずぶすぶとやられる。それはすこんでもぽぽんでもなく、舐めるように、ゆっくり、ずぶずぶと。それは村田さんの描く人間が面白いから、なのかもしれない。
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『水をくれえ』が特に好き。滑稽と凄惨。
著者プロフィール
村田喜代子の作品





