文福茶釜

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 61
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163184401

感想・レビュー・書評

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  • 骨董品をめぐる、贋作、お金儲けが題材の短編集。あの手この手で騙し合うも、結局最後は…。中にはヘェ〜っと唸ってしまう偽物作りもあって楽しめる。面白かった。

  • 作者が美大出だったとは。大阪弁が小気味よくテンポを刻んで、軽やかにストーリーが運ばれていく。欲に突き動かされ、誰かを出し抜いて金儲けをたくらむ人たちが主人公の短編集。どれも、落ちがしっかりとついていて、すかっとする反面、欲深い主人公たちに、ちょっとあきれ、金に翻弄され、裏切られる姿がちょっぴりせつない。美術、骨董の世界の裏側がよくわかって勉強になり、とても面白いが、とても自分には入っていけない世界だと思う。テレビの鑑定番組は好きなんだけど、それぐらいにとどめておくのが無難だろう。

  • (収録作品)色絵祥瑞/宗林寂秋/文福茶釜/山居静観/永遠縹渺

  • 2014.11.27

  • 縁のない世界だと思うと、騙し騙されもすべてが笑えてしまう。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/11718802.html

  • ディテールのこだわりやストーリー展開、短編ならではの読みやすさ、で、その中でも登場人物が重ねて登場するなど、読み応えばっちり。ぜひ、続編があれば読みたい

  • 「古美術業界でひと儲けをたくらむ男たちの騙しあいに容赦はない」…笑。。確かに狐や狸の化かし合いのえげつない話ばっかりなんだけど、なんとなくほのぼのと読めたのは、殺傷沙汰が全く出てこなかったからかな。こんなクダリにもほのぼのしたのかも〜「道具屋が道具屋に贋物を売るのはかまわない。それは目利きができなかったということで、買ったほうが笑い者になる。しかし、素人に贋物を売りつけた道具屋は、それが贋物と知れたときは買い戻しをしなければならず、できなければ業界から放逐されるのである」なんかこうゆうのっていいねぇ。いや誰を騙しても悪いっちゃ悪いんだろうけど。それにしても古美術の贋作の世界ってすごい。著者は京都市立芸大出だそうで、裏の世界の贋作テクニックの話がとにかくリアルで面白かった。主な舞台が京阪神で、知った地名がいっぱい出てくるところも個人的に面白さ倍増って感じでした。こんなのも印象に残った〜「コレクションをテレビの鑑定番組に出してみたらどうです」「あの番組はヤラセやから派手な値がつくけど、売るとなったら半値ですわ」・・・そ、そなのね;; あー続編出してほしいわぁぁぁ*熱烈要望

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プロフィール

1949年3月4日愛媛県生まれ。京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業。大阪府立高校の美術教師を経て、83年、『二度のお別れ』が第1回サントリーミステリー大賞佳作。86年、『キャッツアイころがった』で第4回サントリーミステリー大賞を受賞。96年、「カウント・プラン」で第49回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。2014年、『破門』で第151回直木三十五賞を受賞。他の著作に、『悪果』『繚乱』『離れ折紙』『後妻業』『勁草』『喧嘩』『果鋭』など。

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