火恋

  • 文藝春秋 (1999年7月14日発売)
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本 ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784163185408

感想・レビュー・書評

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  • 私はこの人の文章がどうしても好きになれません。一文一文がめちゃ長い上、妙な「・・・・・・」が多すぎます。「〜〜〜〜した時・・・・・・〜〜〜〜〜〜〜した時、〜〜〜〜が〜〜〜〜〜して、しかし〜〜〜・・・・・・〜〜〜〜〜だから〜〜〜して〜〜〜〜〜した」みたいな文章が続き、出来事が頭に入ってこない。

    ストーリーは香港を舞台にした恋愛にまつわる短篇集。一つ一つのお話の流れはかなり単純でベタです。

    基本的には主人公の心境のみしか描かないタイプの小説なんですが、その主人公の心境も「・・・・・・」の多用のおかげでよくわかりません。さすがに1ページで10回「・・・・・・」を使ったら、何を言いたいんだかわからなくなる気持ちをわかってほしい。

    同じ一文が長いのでも、昭和初期ぐらいの作家がやると美しいし、伝わるのはなぜかなあ。多分小さな表現の違いなんだろうけど、「火恋」は長い文章を読ませてくる魅力を欠いていたと思います。

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著者プロフィール

連城三紀彦
一九四八年愛知県生まれ。早稲田大学卒業。七八年に『変調二人羽織』で「幻影城」新人賞に入選しデビュー。八一年『戻り川心中』で日本推理作家協会賞、八四年『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞、同年『恋文』で直木賞を受賞。九六年には『隠れ菊』で柴田錬三郎賞を受賞。二〇一三年十月死去。一四年、日本ミステリー文学大賞特別賞を受賞。

「2022年 『黒真珠 恋愛推理レアコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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