ボーン・コレクター

  • 文藝春秋 (1999年9月17日発売)
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本 ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784163186603

感想・レビュー・書評

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  • 同じ作家のコルター・ショウシリーズが
    面白かったため、他シリーズものを読みたいと
    探していたところ、
    リンカーン・ライムシリーズも面白いとネットで
    書かれていたため、図書館で借りてきました!

    1999年の作品。

    安楽椅子探偵というか、
    四肢麻痺の元警官は斬新な設定だなぁ
    四肢麻痺の元ニューヨーク市警の科学捜査部のリンカーン・ライムは安楽死したいという願望も持ち、
    人とあまり関わらない日々を過ごしていた。
    そんな中、ある殺人事件が起きでライムは協力するが…

    序盤読みづらいかなと思いつつ事件が次々と動きを見せるととても引き込まれる作品。
    科学的観点や現場証拠の1つ、1つから少しずつ
    犯人像が見えてくるところがワクワクした!

    ライムやライムの専属介護士のトム、女性捜査官のサックスなどキャラクターも生き生きとしている。

    特にライムとサックスの関係性は、進展していくところが、焦ったくて次回作も気になるな。

    作品は、後半からアクセルがかかったように
    急展開を迎えるところが見どころ。
    また、ライムを焦らせるほどの知能を持つ犯人
    <ボーン・コレクター>の個性も良かった。
    骨に固執する犯人の姿が読んでいてゾワゾワした。
    「骨は嘘をつかない。骨は不朽である。」

  • いやぁ〜良かったです!!めちゃくちゃやなリンカーン・ライム!
    初めて海外の作品を読んだが、あの海外ならではの掛け合いというかアメリカンジョークみたいなのがそういえば私は好きだった、と読みながら思い出してました。
    殺したい相手がまさかの死にたがってるから苦しませるために生きる意味を与えようと事件を起こす、でも出来ないからシュナイダーの姿を借りて…、ってその理由であそこまで残酷なことできるって、ただのサイコじゃない、それ以上の恐怖を感じる。
    訳者あとがきにあるように"ジェットコースターのようなスピード感"まさに!って思った。脳が理解する前に目で先々追ってしまう感じ。真ん中くらいで、これミステリなのに犯人らしきキャラ全然出てきてないなぁとか思ってたら、…え、まさかのポーリング?いやこれでもしそうならちょっと安っぽくなってしまう気がするぞ…、でももしかして…ってその告白だったんかーい、と思ったら犯人あんたかーい!からのあんたがテロリストかーい!っていう、これが"うねりのあるストーリー展開"ということか!っていうかミステリファンの方々は途中でテイラーが犯人だと気付けるのか?!自分は全く気付けない笑
    と思えば、アメリア・サックスとライムが2人で語り合うシーンは、ゆっくり読みたくなるような空気感。この3日間の間に2人の距離がどんどん縮まっていく感じも好き。
    ライムのような状態になったら私も死を選びたくなる気がするなぁと思う。その辺の葛藤とか、苦悩とか、感じるものも大きかった。いろんな面で読み応えあって、引き込まれました!
    コフィン・ダンサーが続編なのね!そりゃー読みたくなるね!

    • shin5220さん
      犯人わかった!!!と思ったら完全に作者の掌の上で転がされていた!笑

      リンカーンライムシリーズはボーンコレクターからスタートして、次に『...
      犯人わかった!!!と思ったら完全に作者の掌の上で転がされていた!笑

      リンカーンライムシリーズはボーンコレクターからスタートして、次に『ウォッチメイカー』を読んだらいいと薦められて、その通りにしたけど、この流れはめっちゃオススメ!!!絶対に後悔しないよ!
      2020/01/27
    • ぺいしゅんさん
      オススメありがとう!これめっちゃおもろかった!次はウォッチメイカーか、おっけい!!
      オススメありがとう!これめっちゃおもろかった!次はウォッチメイカーか、おっけい!!
      2020/01/27
  • なっているのか知らないが、いかにもハリウッド映画を彷彿させる仕上がり。自殺願望のある主人公という、新しい設定。もしかして、既に観たことあるかもと思いながら読み進めたが、恐らくなかったようだ。

  • 「ボーン・コレクター」(ジェフリー・ディーヴァー : 池田真紀子 訳)を読んだ。

    十年ぶり三回目かな。

    とにかくよくできたサスペンス小説だと思う。

    シリーズを読破しようと思いつつ途中で(というか二作目までで)頓挫している。

    とりあえず一作目から改めて読み直すことにした。

  • アームチェア・ディテクティブどころか,四肢麻痺の元警官が推理するサスペンス。女性警官も一癖もふた癖もある感じ。ストーリーテリングも素晴らしく,長さを感じさせない出来。シリーズ物らしいので,また,次の作品を読みたくなった。

  • いやぁ、期待通り!
    J・ディーヴァーの作品は、「静寂の叫び」でファンになり、今回がディーヴァー作品を読むのは2作目。リンカーン・ライム シリーズの第1作である。このシリーズは第1作から順に読むのが良いらしく、さっそく図書館で借りてきたんだが・・・。
    面白い!
    登場人物が実に魅力的に描かれている。主人公のリンカーン・ライムは、事故のために左手の薬指と首から上以外は完全に麻痺してる元ニューヨーク市警の科学捜査本部長。四肢麻痺の正真正銘の安楽椅子探偵だが、脇を固める人物も非常に魅力的だ。

    長い小説だと、往々にして無駄な描写であったり、無駄な人物が出てきてくだらない描写が続く物もあるが(例えば、雫井脩介の「犯人に告ぐ」等)、本書は無駄な物が剃り落とされてる。それでいて、各登場人物を魅力的に描いてるので、非常に読みやすい、

    本書を読む前に、数少ない事前の知識として、作者ディーヴァーはドンデン返し職人である、と言うものしかなかったのだが・・・。

    どんなドンデン返しが待ってるんだろう!?
    と、ワクワクしながらページを進め・・・、
    いやぁ、見事に、驚かされた。

    ドンデン返しが有ると分かってても、期待以上に驚かせてくれる。
    しかも、登場人物も魅力的。
    展開が速く海外ドラマ(「24」のような)を観てるような疾走感。

    堂々の☆5個。

  • 映画は観ていたものの、原作を読んでいなかったので、改めて読んでみました(これ以降のシリーズは、ぽつぽつ読んでいる)。

    映画の印象が強かったので、どうしてもデンゼル・ワシントンとアンジェリーナ・ジョリーで脳内再生されてしまうものの(デンゼルの四肢麻痺の演技も素晴らしかったせいで)、やっぱり原作っておもしろい!

    意外と後半は殺されずに助けられているので、ほっとはするんだけれど、タクシーって怖いと思ってしまいました。恐怖。

  • ジャック・カーリイの小説の紹介に「ディーヴァーばりの・・」と書いてあって、本家本元のそのディーヴァーはどんなもんなのだろうと思い、一番有名そうなのを読んでみた。
    シリアルキラーものにそろそろ飽きが来ていたにもかかわらず、思わず一気読み。面白かった。
    ミステリーは謎解きが主体であるけれど、やはり人間ドラマの厚みに引き込まれた。
    登場人物それぞれの心理描写が詳しく、感情移入しやすい。
    鑑識の蘊蓄もたっぷり。
    リンカーン・ライムとサックスのその後も大いに気になるので、シリーズで読んでしまいそう。

  • 元ニューヨーク市警の天才科学捜査官が、警察に協力して連続殺人鬼を追う『リンカーン・ライム』シリーズ第1作。
    スピード感の途切れない展開、謎が解けそして新たな謎が現れるタイミングの絶妙さ、キャラクターたちの魅力あふれる姿とともに、読み口に苦みと同時に不思議な爽やかさを感じさせる小説だった。次作も読むのが楽しみ。

  • 海外鑑識ドラマが大好きなのでその乗りで読めると思っていたら大間違いでした。文字にするとこれほど残酷とは。恐ろしい描写に震え上がった。被害者の苦痛や恐怖が伝わってきて「お願い!早く助けてあげて!」と心で叫んでいた。考えさせられたのは人の尊厳。生きることは喜びにもなれば地獄の苦しみにもなる。自らの命を絶ちたいと切に願うライムが被害者を救っていくこのストーリーはとても深い。復讐のために殺したり生かしたり、生きたいと願う目的が殺人であったり、人の「生」とはなんなんだ。シリーズ読破したい。介護士のトムがお気に入り。

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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