- 本 ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163189406
感想・レビュー・書評
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この作品は前作の「前世の記憶」よりはよかったと思います。12編の短編集なので、同じような展開にならずに飽きずに読めました。中でも「水の記憶」と「愛の記憶」は読後温かい気持ちになれました。表題作の「蒼い記憶」はゾワザワしました…怖かったぁ…。でもやっぱり、「緋い記憶」が一番いいなって感じました。
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緋い記憶に続いての記憶シリーズ?
緋と同じホラーかと思えば、忘れなければならなかった記憶ではなく、忘れてしまった記憶にを辿る物語。どちらかというと悲しみが後に残る短編集。
岩手、親戚、作家等似たような要素が多くみられるので、パラレルの同一人物の記憶が偶々そちらの方面に開いたのでは感じてしまった。
好きなのは愛の記憶。 -
久しぶり記憶をテーマにしたこのシリーズを読みましたが、上手いですね。普段短編は深みが足りなくて好まないのですが、これは一瞬でその世界に引き込んで、なんらかの余韻を残します。何度も読む本ではないけれど、世界描写に強い印象を残しました。
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2008年10月16日
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直木賞受賞作「緋い記憶」、「前世の記憶」に續く、高橋克彦の「記憶」モノ第3彈である。<BR>
以前に讀んだのを忘れて、また購入してしまつた・・・<BR>
1ページ讀んだだけで思ひ出したのだが、これも何かの縁だと思ひ、再讀した。<BR>
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やはり素晴らしい。<BR>
全部で12篇の短篇からなるが、私が最も好きなのは、
「幽かな記憶」、「水の記憶」、「愛の記憶」である。<BR>
「愛の記憶」はわずか20ページたらずなのだが、以前にテレビドラマに使はれてゐたやうに思ふ。<BR>
筋書はここでは書かないが、この話には泣けてしまふ。<BR>
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2004年1月31日讀了
著者プロフィール
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