愛才

  • 文藝春秋 (2000年2月3日発売)
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本 ・本 (184ページ) / ISBN・EAN: 9784163190006

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りてきた本。一般論でいう所の『恋愛感情』が無い?夫婦(愛情はある)ってスタイルがすごい新鮮だった。以前から、恋愛対象である人と、一生一緒に暮らしたい人が何故一緒じゃないといけないのか(=なぜ結婚相手が恋愛対象でないといけないのか)と考えることがあったので、その答えの一例を覗き見られた感じがして、嬉しかった。

  • 性愛のない夫婦が婚外恋愛を認め合っているという設定が斬新。奈子はお嬢様で無鉄砲で男を落とすことに快感を覚えているが、落ち目俳優の周造と出会うことでおざなりにしていた性の悦びに目覚めていく。それを支える主人公の保護者のような無償ともいえる愛が奈子の奔放な生き方に拍車をかけているように思う。
    奈子のような生き方は不安定で刺激的で、既婚者にとって嫌悪と羨望が混ざり合うような心地になる。

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著者プロフィール

大石 静(おおいし しずか)
1951年東京都生まれの脚本家・作家・女優。日本女子大学卒業後、女優になるため青年座研究所に入る。1981年、永井愛と「二兎社」を設立、二人で交互に女優と脚本を担当。1986年『水曜日の恋人たち 見合いの傾向と対策』で本格的に脚本家としてデビュー。
以降、多数のテレビドラマの脚本を担当することになり、1991年脚本家に専念するため俳優を廃業、二兎社を退団。1996年『ふたりっ子』で第15回向田邦子賞、第5回橋田賞受賞。2008年『恋せども、愛せども』により文化庁芸術祭賞テレビ部門(ドラマの部)優秀賞受賞。2011年『セカンドバージン』により東京ドラマアウォード2011脚本賞、放送ウーマン賞2010を受賞。アニメ『神撃のバハムート VIRGIN SOUL』の脚本も務めている。
飛躍する若手俳優を見抜く眼力に定評があり、内野聖陽、佐々木蔵之介、堺雅人、長谷川博己を自らのドラマに登用してきた。2019年、NHK札幌放送局が制作する北海道150年記念ドラマ、嵐・松本潤主演「永遠のニシパ~北海道と名付けた男 松浦武四郎」(ニシパは小さいシが正式表記)脚本を担当。
『セカンドバージン』等、ドラマ脚本作の単行本・文庫化作は多い。2018年に対談を書籍化した『オンナの奥義 無敵のオバサンになるための33の扉』を刊行している。

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