横浜慕情 御宿かわせみ

  • 文藝春秋 (2000年4月6日発売)
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感想 : 3
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  • 本 ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163191102

感想・レビュー・書評

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  • 御宿かわせみシリーズ。三婆・鬼ごっこ・烏頭坂今昔・浦島の妙薬・横浜慕情・鬼女の息子・有松屋の娘・橋姫づくし。
    三姉妹のおばあさんの処世術が面白い「三婆」、血の繋がりがあろうとなかろうと親子は愛が支えると思わされる「烏頭坂今昔」、東吾の顔の広さと人気が面白い「横浜慕情」、鬼子母神伝説を思わせる「鬼女の息子」、はねっかえりが仇となる「有松屋の娘」など。
    弁天様へお参りする時のお吉の計らいがなんともこそばゆい。麻太郎に対する東吾の父性愛がちょこちょこと出てくるのもいい。通之進が弟を思い立ち居振る舞うのが、端役でありながら主役を食うかのおいしいぶりはいつもながら拍手もの。

  • 御宿かわせみシリーズ8編。あまり気に入った作品なし。これだけ続けばマンネリは仕方ないなぁ、それでも常連さんの絡みがあるので、中断する気はない。まぁ、読むより書くほうが大変だったろうし(笑)
    読者としては子供達が主役で、人情物でも見え透いた愛憎には食傷気味。

  • 平岩弓枝の『御宿かわせみシリーズ』の1冊。夏に「暑い」と言ったら100円!みたいな
    遊びが昔からあったんだなぁと思ったり、いつの時代も大金目当てに宝くじに群がる人々は
    いたんだなぁと思ったりした。横浜の情景も手に取るように分かりやすくてよかった。

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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