レキオス

著者 :
  • 文藝春秋
3.27
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本棚登録 : 99
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (502ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163192109

感想・レビュー・書評

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  • 私には合わなかった
    何回途中で読むのをやめようと思ったか
    パラドックス
    自分の中でも矛盾が生じた

  • ベストSF2000年2位

    mmsn01-

    【要約】


    【ノート】

  • H29/9/20

  • 笑っていいのか悪いのかよくわからない場面が多くて戸惑った。真剣だと思ったら変態で、変態だと思ったら真剣。
    たまーにサマンサがかっこいいことを言うのでうっかり惚れそうになる。人権が好きなの、とかね。くすくす。

  • 2012.11.13.読了

    すさまじくぶっ飛んでる。
    私の頭が追いつかずなんだかよくわからないままに終わっちゃったジェットコースターみたい。
    スピード感はすごく気持ちいいし、キャラは全員濃くて面白い。
    シリアスになりそうになるとギャグがはいる。
    チルーのキャラがつかめないまま終わったな。
    もう一回読み返そうと思えない疲れ。

  • 池上永一の描く女性はいつも破天荒で強いなぁと思っていたのですが、このレキオスにでてくる女性たちもみな曲者揃いで、とにかく強い。一本芯が通ったキャラクターばかりです。
    基地のある「沖縄」を舞台に、さまざまな登場人物、いろいろな歴史や陰謀が交錯していくのですが、正直とっちらかった印象はあり。最後まで読んで「あれ?主人公って誰だっけ? 陰謀ってなんだっけ?目的ってなんだっけ?」と少々混乱しました。
    「シャングリラ」も登場人物が多かった感はあるのですが、ストーリーの進む道が一本線でわかりやすかったかなぁ。
    でも池上永一の描く女性はいつも楽しくて破天荒で好きです。

  • 2012年6月23日読了。「このミステリーがすごい!」2001年度の20位の作品。米兵の黒人男性と沖縄女性との間に生まれた女子高生、デニス。基地の町「天久」に眠る力「レキオス」を巡る米軍・秘密組織・軍の利用を企む大佐と変態学者(!)らの情報戦と、沖縄を巡る数千年前からの因習に巻き込まれ・・・。沖縄基地問題の薀蓄あり、物理学や量子力学に関する知識あり、戦闘機による空中戦あり、魔術や超能力(サヂ)あり、イカレキャラありとてんこ盛り、「アニメっぽい」との意見も聞かれる作品のようだが・・・面白くはあるが一部キャラに見られるような暴走悪ノリには少々ひいてしまうか。米国・中国・日本と琉球王国が交錯し、魔術あり軍隊ありの沖縄とは、アクション物語の舞台にするには面白い場所なのかも。

  • 沖縄を舞台にした話だった。
    セヂに強い魂に流れる性質があるのかぁ。強い意志を持った人に力は寄ってくるということかな? あ〜、ダメと思うよりイケルと思わないとね〜。

  • 「広美はわんわん泣いた。泣くたびに微かな記憶が流れ落ちる。それを保持できなくて、また泣いた。あそこに幸せがあったような気がする。もう二度と手に入らない時間のような気がする。広美の涙は止まらなかった。広美が空を見上げる。夜空一面に銀世界が広がっていた。」

    注:主人公は広美ではありません。

    とにかく、突拍子のない池上ワールド・・・。
    えぇー!?えぇーーー!?!?と、コロコロとマンガのコマ送りのように変わるシーンに喰らい付いていくのに必死で、気付いたら、最後まで来ていて、読後にはどっと疲労感が・・・。
    という、すごいジェットコースターストーリー。

    嫌いじゃないんだけどね、それでもなんだかモヤモヤとするこの違和感は何!?
    『テンペスト』を読んでいたから理解できる、ユタとか沖縄の歴史、いきなりこれはきついんでない?と、どこかにも書いてあった、読者を選ぶ書き方に、モヤモヤ。
    そして、シリアスなシーンなはずなのに、どこかぶっ飛んだキャラクターたちに、翻弄されているかのように見える文体。
    ギャグにしたいのか、コメディにしたいのか、それともファンタジーにしたいのか、、全部なのかどうなのか、、、と、そこにヤキモキ・・・。
    と、とにかく疲れた1冊だった・・・。
    それでもきっと池上さんのほかの作品に手を出すことが予測されます。
    500ページは長いよぅ。

    【9/21読了・初読・市立図書館】

  • 相変わらずぶっとんでいた池上永一。楽しかった。彼の書く変人・変態は個性が強過ぎて、インパクトが……。

  • 池上永一、やりすぎでしょう!
    2000年、沖縄を舞台にした破天荒なストーリーだ。これはSFなのか、ファンタジーなのか。
    世界をまたにかけて暗躍する奇妙な組織「GAOTU」、CIA、米軍など「イカニモ」な集団と人物が登場し、沖縄独特の文化であるユタやノロと、米軍基地の功罪、古来からの呪術が絡み合ってトンデモない物語に昇華している。
    GAOTUの目指すものに『シャングリ・ラ』を彷彿とさせられ、沖縄とペリーをめぐる歴史に『テンペスト』を連想し、米軍基地や沖縄の失業率の高さなどの問題に、池上永一の沖縄への愛情と憂慮を感じた。
    荒削りすぎ、物語として破綻を感じるところもあるけれど、これは彼の基礎を体現した一冊なんだろうな。

  • 2000年沖縄、アメレジアン(日米のハーフ)のデニスは恐ろしい容貌の幽霊に取り憑かれるが。
    まともなのは主人公だけで、他は見事にハチャメチャな人物だらけ。
    一番クレイジーなサマンサ博士の言葉が気づかされるものがあります。
    沖縄出身の著者なので、ニュースでは分からない問題やリズム感のある沖縄口(ウチナーグチ)も学べます。

  • 2000年沖縄。
    米軍基地で生まれた混血少女デニスは、ある日降ってきた怨霊を憑依させる事になる。それは千年の視点を持って沖縄にレキオスを復活させようと目論むキャラダインの陰謀の一部であった。

    相変わらずの池上節。
    基地とともに生きる沖縄の大変微妙な空気を、実感こめて描いている、と思う。別に真面目に政治問題を論じているのではなくあくまでファンタジーというか、珍妙なSF活劇というか、そこはかとなくB級の気配が漂う怪作になってるところがスゴイ。
    いろんな要素が詰まりすぎて、もう何が何だか・・・登場人物の個性が強く、好き勝手に動き回っているのが面白い。ユタのオバァと変態の美人天才科学者の対決が見どころです。

  • いろいろと……思うところたくさんある本でした。<br>
    なんといいますか……池上永一が何の制限もなく天衣無縫に書きなぐるとこういうものができるのか、というのと、<br>
    又別な部分では、土地の精霊の語り部として「パガージマヌパナス」や「風車祭」を書いてきた池上永一も、ずいぶんと「スレ」て、「小説家」っぽい文章を書くようになったんだなあ、とか……まあ、いろいろ。<br><br>

    この話ってもっと長く、丁寧に書き込んだ方が読みやすかったんじゃないかなあ、と正直思う。<br>
    ノベルズみたく、シリーズにして十巻完結。とかしてくれたらよかったような……。<br>
    ともかくとばしすぎ。<br>
    はしょりすぎ。<br>
    イメージがあっちへかっとび、こっちへかっとび。<br>
    これを小説でやられるときついわけね。の見本だった。<br>
    <br>
    特にラスト。<br>
    小説では決まらないラストだなあ、と思った。<br>
    何コレ。<br>
    と思った後で、二、三拍置いて<br>
    「レキオス」のすべての物語をジャッキー・チェンが出てくるような少し前の香港アクション映画に置き換えてみたらすこしわかった。<br>
    これって中国義侠アクションもの映画にでもしたら面白いかもね。<br>
    でも小説としてはあのラストはイミフメイだと思う。<br>
    (2004年6月中ごろ)

  • 沖縄

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著者プロフィール

池上永一
一九七〇年沖縄県那覇市生まれ、のち石垣島へ。九四年、早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で第六回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。九七年刊の『風車祭』が直木賞候補に。二〇〇八年刊の『テンペスト』はベストセラーとなり、一一年の舞台化をはじめ、連続テレビドラマ、映画にもなった。一七年『ヒストリア』で第八回山田風太郎賞を受賞。他の著書に『シャングリ・ラ』『レキオス』『ぼくのキャノン』『統ばる島』『トロイメライ』『黙示録』などがある。

「2023年 『海神の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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