天空の舟 小説伊尹伝 (上)

  • 文藝春秋 (2000年8月7日発売)
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感想 : 7
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  • 本 ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163193700

感想・レビュー・書評

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  • 商(殷)建国時に,湯王を補佐した伊尹という人の話

  • 夏→商時代の政治家「伊尹」の物語。上巻は生い立ちと逼塞した前半期。晏子もそうだったけど、中国の偉人は何もしてない時期が長い。閑居したり喪に服したりと実働が少ない人が宮城谷昌光が好きで良く書くというのもあるんだろうけど。
    宮城谷昌光もたまに読むと面白いけど、面白かったと続けて読むと、同工異曲というか異工同曲で飽きが来るので注意が必要。

  • 久し振りに読んだ中国歴史小説でした。
    時折作者の意見や考察がはいるのが、何とも面白い。
    人物も、完全無欠というより、どこか抜けているところがあって、親しみやすい。
    夏王朝はあったかどうか不明(今もそうか知りませんが)なのが、逆にわくわくするところです。

  • 天空の舟〈上下巻〉小説 伊尹伝 
    紀元前1,700年夏王朝 摯と湯が革命を起こし商王朝の始祖となっていく。この時代に鉄鋼技術に富んでいた商とはどんな国なのか疑問が広がる。

  • 前1600年前後。夏王朝の最後から商王朝の初期に活躍した名宰相伊尹(文中では摯)の物語。伊という国に生まれ,赤ん坊の時に洪水にあい,桑の木の舟に載せられ流された摯が厨房の腕をかわれて夏王桀に会い,桀を怨みながらも憎め切れない摯。最後は商王湯から三顧の礼を受けるなど見出された摯も湯を慕うようになり,結局は夏を滅ぼすこととなった。夏王桀は暴君と言われることが多いが,夏王朝最後の方は桀も人として成長し,それほどまでの暴君を思わせないような締めくくりとしている。
    『この世を長く生きていると恨みばかりつもるものだ。その恨みをどう残し,どう捨てるかで生き方が違ってくる。』この言葉が好きだ!

  • まぢで面白かった!

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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