プラナリア

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 750
レビュー : 103
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163196305

作品紹介・あらすじ

乳がんの手術以来、何をするのもかったるい25歳の春香。この洞窟の出口はどこにある-現代の"無職"をめぐる五つの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 離婚や病気など、いろいろな理由で人生中休み中の
    女性たちのお話。
    (最後の一編だけ、離婚して親権を手放した男性の話)

    正直、どのオンナもちょっといけすかない。
    ひねくれてるし、わざと人を傷つけたりして。
    自業自得な部分も、あったりする。

    でも、働いて所得税納めている人や、
    結婚して家庭を守っている人がエライ!みたいな
    価値観になんとなくついていけていない人たちの
    感情の揺れ動きが細やかに描かれていて、
    思わずぐいぐい引き込まれた。

    人の価値観や考え方は十人十色。
    だから、何が正しい、とか、こうしないとダメ、とか、
    自分の考えを人に押し付けてはいけないな、
    と改めて思う。
    そういうのは、自分の勝手な思い込みかもしれないし、
    そういうので、自分の方が上とかこの人かわいそうとか
    判断してはいけないと思うので。

  • 様々な訳ありの主人公となった短編集。

    乳がん回復中の春香、プラナリア。
    やり手だったが、離婚後仕事をしなくなった泉水、ネイキッド。
    家に帰らない子供たち、実母に振り回されながら夜中のパートに走る加藤真穂、どこかでないここ。
    学生を続ける長い付き合いの恋人がいるのに、浮気をしている美都、囚われ人のジレンマ。
    離婚後居酒屋を始めた真島、あいあるあした。

    どれも今ひとつすっきりしない後味の良くない話ばかり。
    でも、こういう気持ち分かるなと思わされる。
    囚われ人のジレンマが好き。
    私は美都とはタイプが違うのに、妙にしっくりきた。

    後味の悪さの割には、また読みたいと思わされる不思議な読み心地の本でした。

  • 若い女が書いているのかと思ったがそんなに若くなかった。このくらいのスルドサが心地良い。イタ気持ちいい。

  • 図書館で借りた本。5話の短編集。最後の話だけ男性主人公で1番スッキリした内容だった。あとは現実世界の中にいたら友人にはならないタイプの女性達の話で、彼氏は大変だなぁと他人事のように感じてしまった。心理学学んでる彼氏との結婚を悩む女性の話も、グジグジ脳内だけで考えず相手が何を考えているかハッキリ聞けば良いだけ、大切な事なら特に。言葉の揚げ足取りで推測する展開が多くモヤモヤが残る展開ばかり。読んでスッキリする本では無い。

  •  人生に悩める女たちの話。たぶん身近にこんな女がいたら嫌いだと思う。うだうだと変わった人ばかりだなあと思いつつ、そういうこともあるかもという気もする変な話が多かった。最後だけ、離婚された男の話。変わった女を身近で見て翻弄される。

  • 病院の待合室で読み始めて後悔したやつ

  • この本を書けるような
    思考形式だと病んでも仕方ないかも。

  • 暗くて重いけど好き、直木賞だから読んでみたけれど正直他の作品のほうがおもしろいので少し残念でした。

  • 純文学はあまり読んだことがないので、あくまで私的レビュー。様々な諦観と開き直りの新境地を開拓したような作品。最初のプラナリアを読み終えた時は、鬱屈とした感じを隠し得なかったが、少しずつ小気味好いリズム感を感じ始めたのが不可思議であった。直木賞受賞作品ということだか、どこでこの作品が評価されたのかも気になるところ。世の読者はこの本からどのような感銘を受けるのだろうか。最後の「あいあるあした」だけは他の作品とは異質な、ほんのりとした日常の小さな幸せを感じたのだが、作者は全ての作品に共通した何かを隠しているのであろうか。どこまでも詮索が止まらない作品で、憶測だけが頭の中で行き交う。それが醍醐味なのだろうか。レビューにもならないレビュー。

  • 「この話がどこで結びつくんだろう?」と、ずっと不安になって読んでたんだけど、4つ目で「もうダメ」とあきらめた頃に、短編集だってことが分かった。

    そうやって読むと、一話ずつオチがあることがわかり、著者さんに申し訳ない気持ちに。

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著者プロフィール

1962年11月13日横浜生まれ。 神奈川大学卒業後、OL生活を経て、87年「プレミアム・プールの日々」でコバルト・ノベル大賞、佳作受賞。 99年「恋愛中毒」で第20回吉川英治文学新人賞、 2001年「プラナリア」で第124回直木賞受賞。

「2019年 『シュガーレス・ラヴ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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