恐怖

  • 文藝春秋 (2001年1月5日発売)
3.11
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感想 : 17
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本 ・本 (184ページ) / ISBN・EAN: 9784163197807

感想・レビュー・書評

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  • タイトルと表紙から、どういうオカルトだろうと冷や冷やしつつも(苦手なくせに)読み始めたのですが…。全くもって現実的な恐怖”心”。コミカルなオブラートに包んであるものの、怯えによる妄想からの心身衰弱、社会活動からの被害者など、本質はシビア。身近である分、巻き込まれかねない(当事者になりかねない)恐怖がじわりと。

  • 恐怖が人間をどのように変化させていくのか
    描いた作品。

  • いちばん怖いのは表紙。

  • 怖くは無かった。

  • 図書館/表紙はとってもこわいけど、ホラーではなく、筒井康隆らしい(といってもまだ3冊目だけど、イメージが固まりつつあります)人間の核心を突くようなじわじわくる不気味さがある。これ堪らない…!中毒なる!

  • ホラーでありコメデイ。滑稽に恐怖する男たち。

  • 読んだような気がするけれど。

  • 表紙が気になって何も知らずに衝動買いした本。内容はあまり覚えていないけど、どっかに書かれていた「先生、あなたは病気です」という一文が忘れられない。

  • 文化人の多く住む姥坂市で事件は起こった。
    画家の町田美都が何者かに殺されたのを皮切りに、
    事件は連続殺人事件へと発展してしまう。
    被害者と共通点を持ち、また第一発見者である
    村田勘市は、犯人は誰なのか・次に殺されるのは
    誰なのかを考えるうち、恐怖と狂気にのみ込まれていく―。


    筒井さんワールドが堪能出来ました。
    主人公・村田の生活を細かく書き込んであるので、
    彼が感じている恐怖がとろとろと流れ込んでくる
    感じがリアルであり滑稽でもあり。
    そこがすごく好きだなぁ。
    また美都ちゃん人形もいい味出してるw
    美都ちゃん人形が一番不安定さを醸し出しててこれも好き。
    話がずれそうでずれない。まったくちぐはぐになりそうな
    ところが成立してしまう危うい怖さ。

  • 相変わらず、おそろしいほどおもしろかった。一時間あまりで一気に読んでしまった。にもかかわらず心に残るものがないのは、筒井独自のものが文体しかなく、習作に徹しているからなんだろう。
    ストーリーそのものはないに等しく、推理ものとして楽しめるものでもない。あくまで天から登場人物をながめているいつもの筒井のやり方だが、残念ながら臭いがなかった。大便をもらしたりビーフストロガノフを盛大に吐いたりはしているが、「お約束」の域を出ていず残念。まあ、単純に本当にリハビリ、習作なんだろうなという印象。なのにそこらの作家のものよりおもしろいのはやはり異常。慣れもあるんだろうけど。

  • 09/03/12

  • こわかったなあ

  • まぁ・・・恐怖だろうな。死体第一発見者

  • 人が追い詰められていく様子がわかる。<br>が、あんまりおもしろくなかった。

  • ミステリー?サスペンス?哲学?ジャンルで分けるのは無意味かも。ホラーじゃないです。表紙に騙されるな(笑)!

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著者プロフィール

筒井康隆……作家、俳優。1934(昭和9)年、大阪市生まれ。同志社大学卒。1960年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、パゾリーニ賞受賞。他に『家族八景』『邪眼鳥』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』など著書多数。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。

「2024年 『三丁目が戦争です』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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