- 本 ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163198309
感想・レビュー・書評
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▶︎購入2016/05/17
▶︎2016/05/24-05/26
不幸の話を餌として5000年生きていた"シェ"との別れは、辛く悲しく生きることの非情さが伝わってくる。温もりとともに。動物を飼っている人なら涙を隠せない。▶︎「オリンポスの聖女」オーストラリア人はアメリカ人が嫌いだという。イギリスの700人の流刑者からオーストラリアは始まった。帰宅もないのに連れてこられた。アメリカは自分から進んで海を渡った開拓民が興した。 -
大人のファンタジー「シエ」。
シエの言葉に、硬くなった心が溶けていくような、泣きたくなるような。
じんわり暖かな温度を感じる短編集。 -
「マダムの咽仏」が面白かったなぁ。オカマという設定の面白さも元々あるし。
でもオカマになった経緯があまりよく理解出来なかった。
戦争を経験していないからかな?私も心はオカマなのかな、彼らからすれば。
「トラブル・メーカー」の最後は、仙田に家庭を乗っ取られた…ということ?
もしそうなら、それまでの経緯がとても気になる。 -
短編だった…
それはそれで面白いけどね〜 -
ある時父がプレゼントしてくれました。思いの外、胸を激しく揺さぶられた。
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短編集です。
私は「永遠の縁」が好きでした。うっかり泣きました。
でも話として印象に残ったのは「マダムの喉仏」ですかね。
本当の自分を隠して何十年も生きられるものなのか。
いや、何よりオカマ(ゲイ、というよりはオカマ)の登場人物たちがやけに印象深いです。通夜に寺まで二丁目のあらゆる店の面々が駆けつけたらと思うと、忘れられません。
マダムは…頭の中のビジュアルは美輪さんでしたが。 -
最初の話「xie シエ」にやられた。上海のホテルのベッドで読んだ。心を打つ名作。
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このひとは嫌いじゃないけれど、手を伸ばせない、そんな作家だ。
読み終わった後、否応なくもの凄く大きなものを背負わされるからかもしれない。
その突きつけられるものの大きさや重さに、無理矢理勢いよく飲み干すよりも、じっと抱え込んでいたくなる。とにかく疲弊しきってしまって。
特に表面的な主題が普遍的な苦しみとか悲しみとか喜びとか、そういうものではなくて、読み進めていくうちに不意に、がつんと殴りつけられるから。
特に「シエ」。あんなに短い物語のなかにどうして、あんなに深い悲しみや痛みや幸福を沈められるのだろう。
またしばらく、浅田次郎は読めない、多分。
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