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本 ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784163198408
感想・レビュー・書評
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面白いです。自分で目を逸らしたくなる自分の感情が不意に刺激されてしまうようなところがあって動揺してしまう。人の孤独に敏感で、そういう人を見ると恐ろしいような、いてもたってもいられないような気持ちに襲われる。自分が同じくらいに孤独だから…。こういう感情は表現し難いな。
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3つの作品の中でいちばん面白かったのは「グリンピース」で、明るさと暗さが上手くミックスされていた作品だったと思う。でも吉田さんっていい意味で、自前で世界を全てを作ってなくて、ほかの作品から受けてきた影響に対して、かなりオープンな人のよう気がするなぁ・・・。
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3つの短編が入っています。どの主人公もひどい男たちで共感できないのに、不思議と話に惹かれてしまいました。読み終わった後に何が言いたかったんだろうって考えさせられる作品たちでした。もうしばらく吉田修一さんの本を読んでみようと思います。
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読み疲れた。
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だめでした。
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【配置場所】工大一般図書【請求記号】913.6||Y【資料ID】10104482
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熱帯魚
グリンピース
突風 -
芥川賞候補になった表題作の他、「グリンピース」「突風」の二作を収める。
大工の大輔は、真実とその娘の小麦、それからニ年だけ兄弟になったことのある光男と暮らしていた。光男は働きもせず、一日中家にある熱帯魚の水槽を眺めている。
そんな同居人たちのために、自分はこんなに精一杯やっている。なのに誰も分かっちゃいない、と苛立だつ大輔。その姿が痛々しい。彼をやさしく受け入れる周囲の人間たちが癒し効果か?(熱帯魚)
個人的には「グリンピース」が好き。千里という恋人がいながら友人の彼女にちょっかいを出す主人公草介。何だ、この男は!と憤慨しつつ、恋人同士って実はみんなこんな感じで続いていくのかな、と思うような作品。 -
男の人の書く文章。武骨で不器用で。ちょっとスケベで。荒削りな感じの小編が三つ。すごく面白いわけでも、共感できるわけでもないんだけど。なんか、その辺にいそうな人の、どこかで営まれているであろう日常をきりとった感じで。好きではないけど、嫌いでもない。不思議な読後感だった。
著者プロフィール
吉田修一の作品





