血脈 (下)

  • 文藝春秋 (2001年3月9日発売)
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本 ・本 (600ページ) / ISBN・EAN: 9784163199009

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤愛子さんが65歳から77歳まで12年もかけて書いた大作の下巻です。応援したくなるような人物が紅緑の使い走りをさせられていた福士幸次郎だけ、佐藤家ゆかりの人物は佐藤愛子も含めてクズ揃いです。短歌好きの中学生にまで手をつけて周りも止めないのは狂っているとしか思えません。出来れば一家の係累が増える前に滅びてほしかったです。赤裸々すぎてもしこれがすべて実名なら訴えられてものすごい額の損害賠償請求が来そうです。これだけ酷いことの羅列を読ませてしまう愛子さんの筆力は確かですね。素晴らしい作品を書いても人柄が良いとは限らないことを学びました。

  • 最終巻。

    最後まで波乱万丈の人間模様だった。

  • <閲覧スタッフより>
    大手前大学 交流文化研究所主催 文芸講演会
    村上春樹と『阪神間文化』の周辺-私がめぐりあった作家たち-
    講師:ノンフィクション作家 小玉武 先生

    文芸講演会記念 特集展示本
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    所在記号:913.6||サア||3
    資料番号:10136060
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  • いま、一人残った愛子が見据える佐藤家を灼き尽くす因縁の焔の行方―。情念の奔流に押し流されつつそれぞれの生を駆け抜けたはらからへの熱き鎮魂の想い。畢生の大作、堂々完結。

  • 号泣。

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著者プロフィール

大正12年、大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。昭和44年、『戦いすんで日が暮れて』で第六十一回直木賞を受賞。昭和54年、『幸福の絵』で第十八回女流文学賞を受賞。平成12年、『血脈』の完成により第四十八回菊池寛賞、平成27年、『晩鐘』で第二十五回紫式部文学賞を受賞。平成29年4月、旭日小綬章を授章。近著に、『こんな老い方もある』『こんな生き方もある』(角川新書)、『破れかぶれの幸福』(青志社)、『犬たちへの詫び状』(PHP研究所)、『九十歳。何がめでたい』(小学館)などがある。

「2018年 『新版 加納大尉夫人 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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