魔女

  • 文藝春秋 (2001年4月13日発売)
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本 ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784163199801

感想・レビュー・書評

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  • 昔の恋人が放火による焼死体で発見されたことを知った就職浪人中の男が、真相を探るためその恋人の過去を調べていくミステリー小説。

    千秋は魔女だったのか、黒魔術は本当にあるのか、くらいまではまだ興味深かったけど、なんだかいまいちな展開。いまいち必要だと思えない登場人物が多すぎるし、その人達に関するユニークな情報も本筋とはあんまり関係なくて、あの人達はなんだったんだろう…となる。

    登場人物をもう少しスッキリさせるか、話をもっとタイトル寄りの魔女や魔術的な感じにしてもらえたら、もっとよかったかも。

  • 2018.1.26読了 7冊目

  • 面白かった….でも表紙のポール・デルヴォーがいい味だしているのも事実

  • 図書館の本

    内容(「BOOK」データベースより)
    広也はただ今就職浪人中。ネコのぬいぐるみで一躍有名になってしまった母親と、野心的なTVレポーターの姉、売れっ子の造園家である年上の恋人の尻に敷かれて、モラトリアムな日々を送っている。だが、スクープを狙う姉から、ある女性ソーシャルワーカーの焼死事件を極秘に調べるように命令され、彼の平穏な毎日は一変する。被害者・安彦千秋は、広也が昔つきあっていた彼女だったのだ―。足跡をたどるうち、浮かび上がってきた彼女の素顔とは?青春ミステリーの名手が放つ、会心の書き下ろし長篇。

    広也がやけに達観していて、それがかえって朴訥とした印象でいい味出てました。
    ねたみは簡単に恨みになるの。
    人を殺したと思いながら生きるのは容易ではない。
    それを抱える人は、やはりどこか屈折する。
    幼児期の元彼女の境遇を想像して吐き戻してしまう広也がかなり好きです。
    そしてどこにもいけない背の高いみかんもいとおしい。

  • 母と姉、恋人の尻に敷かれモラトリアムな毎日を送る就職浪人中の広也は、ある日、二年前に別れた元恋人・千秋の死を知る。彼女は、生きたまま焼かれた。まるで中世の魔女狩りのように。事件の謎を探るうちに広也は千秋の思いがけない素顔を知ることになり...。せつなさと殺伐、樋口ミステリーの真骨頂。

  • 2009/04/18

    再読

  • タイトルに釣られて読んでみた。
    物語は、若い女性の焼死から始る。
    最初は、おぉっと思ったけど・・・読み進めていくと、スリルやハラハラ感は全く無し。
    推理小説でもないし、ミステリーとも違う、魔女らしい人も出てこない・・・分類は、何だろう?
    内容は、美味からず不味からずってとこかな〜
    '08.08.18読書完了

  • 特に印象に残るシーンや、ハラハラドキドキする展開もなく、可も不可もなくという状態で終わってしまった一冊。そんな真相でいいんですか?なんて思ったけど、そもそもこの作品をミステリとして読むことが間違ってるのか。『枯葉色グッドバイ』に続き、樋口さんの作品二冊目やけど、どうやら樋口さんの作品のジャンルを勘違いしていたようです。それにしても、広也。なんて優雅な生活を送っているのだ。それで許される環境が羨ましいっていうのもあるけれど、そういう状況にストレスを覚えない彼の強さが、何より羨ましい。

  • 表紙からしておどろおどろしい魔女・魔術なストーリを期待していたのですが。
    普通に青春ミステリ。そしてラブ。
    まぁ・・・こういうのも嫌いじゃないけど。

  • 魔女っていうほどの悪女は残念ながら登場しない。

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著者プロフィール

1950年、群馬県生まれ。業界紙記者などを経て、88年『ぼくと、ぼくらの夏』で第6回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。『風少女』で第103回直木賞候補。著書に『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の思惑』、「船宿たき川捕り物暦」シリーズの『変わり朝顔』『初めての梅』(以上、祥伝社文庫刊)など。2021年10月、逝去。

「2023年 『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の策略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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