おすず: 信太郎人情始末帖

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 39
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163203300

作品紹介・あらすじ

「一度だけ…お嫁さんにしてください」涙声ですがるおすずを信太郎はやさしく諭して帰したのだが…。著者会心の時代小説連作短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 信太郎人情始末帖 シリーズ1

    呉服太物店・美濃屋卯兵衛の総領、信太郎が、ふとしたはずみで、女に身を持ち崩し、槌屋の娘で許嫁のおすずを捨て、勘当の身になった。
    相手の女は、吉原仲之町の引手茶屋・千歳屋の子持ち後家、おぬい。

    その後、おすずは、祝言をひと月後に控えたある日、槌屋に押し入った七人の賊に手籠にされ、三日後、自害した。

    信太郎は、自分が、おぬいと深間にさえならなかったら、おすずに不幸が訪れる事はなかったと、悔恨の情に駆られ、犯人を探し出す。

    江戸の景色が見えそう。

  • 7作でてるこの新太郎シリーズ、こっちは完結してるのかな?まずは順を追って賞もとったらしい1巻を手に取ってみたが。。。
    この先どうなるか、知りたくないかもなあ。。。
    全体的に、みな幸せになりゃしない感に溢れているというか。。。。
    結婚目前で浮気のすえ勘当されてるという主人公の設定もあまり男女ともに第一に嫌悪感おかれそうだし、そもそも表題作になってるおすずちゃん、この事件からはじまるけどさあ。。猶更すきになれないよね。おぬいも、可哀想なかんじするし。。。
    愛が足りないかんじするね、人情始末と謳ってるわりにはさ。。

    どんどん困ったことになる事件が起きそうな予感しかしない世界観。
    ちょっと2作めをためらうなあ。そんな恨みはお門違いだよってことでひとがあちこち死ぬからなあ。うーん。ちょっと消化不良。。

  • 2016.12.21

  • 「ひどい男だな~」とは思いつつ、嫌いになれない主人公。続編がたくさんあるようなので、楽しみです。

  • 寝しなに一読。

  • 12月27日読了。先日読んだ、女性時代物アンソロの中で気に入ったシリーズの第一巻。主人公が別に権力があるわけでも(同心とか役人とか)、腕に覚えがあるわけでもない、普通の人なあたりが気に入った。嫌味がなくさらっと読める。N○Kあたりがドラマ化しそうな本だ。

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著者プロフィール

すぎもと・あきこ
1953年、福岡県八女市生まれ。ノートルダム清心女子大学国文学科卒業後、金城学院大学大学院修士課程修了。江戸文学を学ぶ。1980年「男の奇跡」で歴史文学賞佳作入選、作家デビューを果たす。1989年「東京新大橋雨中図」で直木賞受賞。2002年『おすずーー信太郎人情始末帖』で中山義秀文学賞を受賞。近著に『起き姫 口入れ屋のおんな』など。本作は「お狂言師歌吉うきよ暦」シリーズ4作目の完結編となる。

「2016年 『カナリア恋唄 お狂言師歌吉うきよ暦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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