悪いうさぎ

  • 文藝春秋 (2001年10月10日発売)
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本 ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784163204703

感想・レビュー・書評

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  • とにかく、葉村晶が逞しい。物語が始まってすぐ怪我(かなり重傷)をして動けない筈なのに、問題がどんどん起きてそれに全部対処している。凄い。私だったら必ず死んでると思う。「24」のジャック・バウアーみたいだ。

    最低最悪な人間がかなり登場したが、最後は解決したのでよかったんだけど、やっぱり女子高生たちは…。それが悲しいかったです。

    気になるのは、相場みのりです。葉村晶との関係が戻っていることを願ってます。

  • 葉村シリーズ3作目は長編です
    主人公ががっつり活躍し、周辺人物も個性を発揮していますが、展開も結末もちょっと無理を感じました

    葉村晶のキャラは、嫌いじゃないんですけれど

  • ドラマ化に合わせて二回目くらいの再読。だいたいは覚えていたけれど。やっぱり面白い!
    シリーズ中屈指のひどい事件だし、葉村さんの災難もかなりのものなのですが。大きな災難よりも小さな不運のほうがリアルに同情できました。傷めた足をいったい何回踏まれちゃうんだ、とか(笑)。そして不運を不運で緩和するというのも変だけど、こういうところが重すぎない読み心地に繋がっているのかもしれません。あんな目やこんな目に遭わされただけだったら、あまりに深刻すぎて不運を笑うなんてできないもの(いや、小さい不運を笑っちゃうのもかわいそうですけどね……)。
    しかしそれにしても、この一作だけであまりに散々な目に遭っちゃってますね。痛そうなのも多いし、精神的にもつらいし(そりゃあいくらタフでもあの状況では折れるわ)、事件そのものの後味も相当悪い。けれども読後感は悪く感じませんでした。わずかな光の頼もしさに元気づけられます。

  • 葉村晶シリーズ3作目。これぞ真骨頂、と勝手に思ってます。長編で初めて作者の良さが前面に出た感じ。会話も描写もそして場面場面の晶の心象描写も最高。3作目にしてようやく「葉村晶」が誕生したのでは。プロットに少し無理がある点だけが気になった。

  • ドラマ化おめでとうございます。
    記念に久しぶりに再読しました。長編はいいなあ。

  • ほのぼのとしたハードカバーの表紙を見て何気なく借りてきた。アルバイトで探偵をしている三十代前半の女性が主人公のライトノベル。家出人の捜索を切っ掛けに、危険な事件に巻き込まれる(首を突っ込んでいく)物語。基本はコメディだが、後半から一気に緊張感が高まる。

    無茶苦茶でひん曲がった性格の登場人物が多く、それに物怖じせず、周囲の制止も聞かずに飛び込んでいって何度も死にかけるような目に遭っても突き進む主人公のバイタリティー。ラストの犯人達の行動はそれまでの犯行の緻密さに比べれば稚拙な感じが否めないが、「先が気になって仕方ない」要素はたくさんあって最後まで楽しめた。

  • 葉村シリーズ3作目は長編で読み応えがあった。事件自体は大変胸糞の悪くて憤懣やるかたない。でも、葉村晶の魅力が存分に描かれていて面白かった。

  • 図書館

  • 葉村晶シリーズの長編。
    探偵事務所でフリーの調査員をしている晶は、家出した女子高生を連れ戻す仕事を請け負ったことがきっかけで少女たちの失踪事件を調べることになる。
    このシリーズのお約束で最初から不運全開、本筋の事件以外にも恨まれたり絡まれたりして満身創痍となって事件を追う姿が、痛々しくもかっこいい。
    失踪事件の真相はあまりにも後味が悪いが、ほのかな希望のある終わり方なのが救い。

  • プレゼントから読み始めたこのシリーズだけど、だんだん面白くなってくる。長編の方が面白さが倍増な感じがします。
    転職ばっかしててもちゃんと人脈とか生きてるからそこがすごいですよね。あと今回のストーリー、特捜部Qのキジ殺しを少し彷彿させる気がする…。
    そしてのっけから怪我ばっかしてひどい目にばかりあっている葉村晶の不運なことといったら…

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著者プロフィール

東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒。1991年、『ぼくのミステリな日常』でデビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。その他の著書に『心のなかの冷たい何か』『ヴィラ・マグノリアの殺人』『みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない』などがある。コージーミステリーの第一人者として、その作品は高く評価されている。上質な作品を創出する作家だけに、いままで作品は少ないが、受賞以降、もっと執筆を増やすと宣言。若竹作品の魅力にはまった読者の期待に応えられる実力派作家。今後ブレイクを期待出来るミステリ作家のひとり。

「2014年 『製造迷夢 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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