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本 ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784163206103
感想・レビュー・書評
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前回の長編を挟み、再び短編へ。
この作品は短編がいい。
「ゆこう」「ゆこう」そういうことになった。
というフレーズが心地よい。
また今回の作品はこれまでよりもファンタジックな感じでした。特に後半の3篇は特に好き。
風景描写や軽妙なやり取りなど読後の浮遊感が心地よい一冊です。オススメ♪詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短編集のシリーズ第五弾。
既読のような気がしないでもない。
・怪蛇
・首
・むしめづる姫
・呼ぶ声の
・飛仙
前作よりも粒ぞろいな感じ。
首はストレートに恐ろしい。
むしめづる姫は気持ちのいい話だった。この露子姫。眉も抜かず、歯も染めず、男がいても平気で御簾を上げて顔を出す。好奇心が旺盛で草花虫鳥が大好き。とくに毛虫が好きで箱に入れて飼い、ときに手に乗せて飽きずに眺めるという。
いいなぁ。ブグログ界隈にも虫好き女史が何人かいたから共感されるのではないかな。
後にも出てきて欲しいキャラだった。
そして晴明の師である陰陽師加茂忠行の息子加茂保憲という人物がこの巻から出て来る。晴明の兄弟子に当たるそうなので今後も出てくるだろう。-
獏さんにしては珍しくギトギトした脂っこさがない作品なので、雑炊やお茶漬けのようにさらさらいけます。
読んでみて~^^獏さんにしては珍しくギトギトした脂っこさがない作品なので、雑炊やお茶漬けのようにさらさらいけます。
読んでみて~^^2024/08/18 -
2024/08/18
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2024/08/19
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印象的だったのは、「呼ぶ声の」。
この世に人間として留まる事も、あの世に行く事も叶わない身でも、琵琶の音色を美しいと思う。
しみじみと読みました。 -
淡々としていて、どこが面白いというわけではないのだけど、クセになる感じ。
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橘実之の娘露子はむし姫と呼ばれるほどの毛虫好き。しかしこのたび手に入れた毛虫は葉のみならず鼠まで食べて子牛の如く大きくなってしまった。困り果てた実之は晴明宅を訪れるが……「むしめづる姫」ほか4短編収録のシリーズ第5弾。
装画・装幀 / 村上 豊
初出 / 『オール讀物』2000年7月号・11月号・12月号、2001年4月号・6月号・8月号 -
2016.2.21市立図書館
シリーズ5作目(岡野玲子のコミック版は読了済)
・怪蛇(道満との腕比べ)
・首(賀茂保憲、黒猫とともに登場。首の一件は怖ろしくあさましく)
・むしめづる姫(蘆屋道満の指南による蠱毒の尻拭い。堤中納言物語でおなじみの姫がどんどんそだつあやしい芋虫を飼い始めてしまい…)
・呼ぶ声の(賀茂保憲からのリレー案件、山から出られなくなる呪に縛られた魂が琵琶の名手藤原伊成に憑いてしまい…)
・飛仙(竿打ち仙人の落とした天足丸を藤原兼家が拾い藤原友則の息女に渡ったことからの顛末、またしても虫ぞろぞろなお話)
涼やかな晴明もいいけど、熱い博雅の風流人&哲人ぶりが魅力的。この二人のバディ路線の漫画ももっと読みたいなぁ。
小説のほうでは蘆屋道満や賀茂保憲も準レギュラー的に出てきては晴明に尻拭いをさせて3人で酒を飲むのが楽しげ。 -
怪蛇、首、むしめづる姫、呼ぶ声、飛仙の5篇。
やっぱり、「ひもじや、ひもじや」の首は凄いかな。 -
別途絵物語にもなった『首』や露子姫が登場する『むしめづる姫』などが収録されている。
「誰でも人はその心の中に鬼を棲まわせている。」と晴明さんに言われるとホっとするなぁ…(笑) -
【図書館本】シリーズ6作目。相変わらず安心して読める。晴明と博雅のやりとりだけでなく、四季の情景が目に浮かぶ様で雅。のんびりゆったりした空気が心地いい。
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安定のおもしろさ。
清明役は野村萬斎が至高。
著者プロフィール
夢枕獏の作品





