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本 ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784163206608
感想・レビュー・書評
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内容(「MARC」データベースより)
家を焼かれたお文は芸者をやめ、伊三次の宿に転がり込んだ。裏長屋の女房暮しをそれなりに楽しんでいたお文だが、小さな出来事がやがて大きな波紋を呼び…。表題作ほか『オール読本』に掲載されたシリーズ4編を単行本化。
令和6年9月11日~13日詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
芸者をやめ、茅場町の裏店で伊三次と暮し始めたお文だが、子供を折檻する近所の女房との諍いを機に家を出る。人気シリーズ第四弾。
(2002年) -
髪結い伊三次シリーズ4巻。「さんだらぼっち」江戸時代のまじない?かと思ったら、米俵の両端にあてる藁の蓋ことらしい。桟俵法師(さんだわらぼうし)の訛りとか、宇江佐さんの時代劇は、勉強になります。「桟俵」 IME変換にも登録。伊三次とお文の同居が始まるが、、、色々なことに巻き込まれ、、、しばらくはこのシリーズに、浸れます。
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12/1/07図書館
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お文の心の陰影と伊佐次の骨太な情愛や江戸の風趣ある市井の暮らしが丁寧に描かれていて、日本人として時代小説を読む幸せや、醍醐味を堪能させてくれます。
しかし、今回の事件。どれも哀切極まりない。
無残なほどあっけなく崩れる幸せ。
触れ合ったはずの人の心さえも、
掴みきれぬ孤独感。
纏綿とした情趣があるだけに悲しみが際立ちました。自分のこころの底を覗いた時、他人事ではない痛みに揺さぶられて泣かずにいられなかった。その涙は、大人だけが流す涙だったと思います。 -
まだ読んでいる途中、前作より好き。それぞれの人につらい思いがあるけれど、問題を正面でとらえている。そのことに胸がじーんとなる。つらいと自分に言い訳したり、斜めから見たりしてしまいがちなので。
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廻り髪結いの伊三次は、北町奉行所同心の不和友之進の手下で探索を行うという裏仕事もしている。女房は辰巳芸者あがりのお文。裏長屋の所帯暮らしをそれなりに楽しんでいる。
話は短編が続く形式で、伊三次がお文との会話の中で捕物のヒントをつかんだり、お文が持ち前の気風で事件に関わったりと下町人情捕物帳な感じで面白い。
どうやら、前に続いてたシリーズの後日談という位置づけらしい。先に読んでしまったのが勿体無い。そういえば、タイトルにも「余話」て書いてあるよね・・・
著者プロフィール
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