水雷屯: 信太郎人情始末帖

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163208404

作品紹介・あらすじ

「いまはまだ…信さんのお荷物になりたくはないんです」義兄庄二郎に告げられた女占い師の見たては、「水雷屯」-万事多事多難とのことだった。しかし、信太郎自身も前途多難。おぬいが身ごもったのだ。会心の時代小説連作集第二巻。

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  • 信太郎人情始末帖 シリーズ2

    水雷屯(すいらいちゅん)とは、八卦で、何もかも、多事多難という事。

    4年前、呉服太物店、美濃屋卯兵衛の総領、信太郎は、許嫁のある身で、他の女と唯ならぬ関係となり、勘当の身になった。
    家身代、許嫁諸共捨て、今や河原崎座の手伝いをしながら、しがない裏店暮らし。

    黒船来航の頃。
    信太郎の義理兄、嶋屋庄二郎が占ってもらった八卦に出た、水雷屯。
    本人だけではなく、廻りの人間も、多事多難。

    信太郎の幼馴染、元吉。
    河原崎座の囃子方、貞五郎のいい人である小つなの贔屓客。
    信太郎と同じ裏店に住む、為次、平六、かん助。
    らが、難に遭う。

    今回は、信太郎、おぬいに子供ができた。
    勘当の身でどうする信太郎。

  • さくさくと読みやすい。 内証勘当とはいえ勘当されているのに、実家からのお小遣いをありがたくいただいている主人公。どうしようもない男だけれど、嫌いになれない(笑)

  • 早起きに一読。

  • 2016.12.26

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著者プロフィール

すぎもと・あきこ
1953年、福岡県八女市生まれ。ノートルダム清心女子大学国文学科卒業後、金城学院大学大学院修士課程修了。江戸文学を学ぶ。1980年「男の奇跡」で歴史文学賞佳作入選、作家デビューを果たす。1989年「東京新大橋雨中図」で直木賞受賞。2002年『おすずーー信太郎人情始末帖』で中山義秀文学賞を受賞。近著に『起き姫 口入れ屋のおんな』など。本作は「お狂言師歌吉うきよ暦」シリーズ4作目の完結編となる。

「2016年 『カナリア恋唄 お狂言師歌吉うきよ暦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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