夢の封印

  • 文藝春秋 (2002年5月28日発売)
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感想 : 4
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  • 本 ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163209500

感想・レビュー・書評

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  •  坂東眞砂子 著「夢の封印」、2002.5発行。文庫ではなく単行本で読みました。夢の封印、陽炎、蓬莱ホテルなど7つの短編が収録されています。恋愛・不倫ものですが、坂東さんの作品としては、物足りなさを覚えました。
     坂東眞砂子さん、久しぶりと言いますか、読み残していた作品がありました。種々の場面のセックスを描いた短編7話。「夢の封印」、2002.5発行。話の展開に入っていけないものが多かったです。「人間は惚けても性欲は忘れない」と言う超ビキニで老人の身体を洗う若い介護ヘルパーの話「月待ち」は面白かったです。話の内容の是非(妻の夫の友人との不倫)はともあれ、「陽炎」もわかりやすかったです。(再読でしたかw)

  • 夫と正反対の胡散臭い男に惹かれる人妻、旅行先のホテルで出会った外国人青年、
    同棲相手と浮気相手の間を行き来する男…。気だるく官能的な空気が漂う短編集です。
    面白そうだと思ったのだけど、印象が薄くインパクトに欠ける。期待していただけに残念。

  • 特に読みたい本がなかったから。オール讀物に掲載された短編。タイトルからしてエロぽい。
    毎晩寝る前に読むのだが、次の日には忘れている物語ばかりだった。
    「夢の封印」社内不倫中の男。桜は匂いがないから嫌いらしい。
    「陽炎」設計士の夫婦。夫の高校時代の友人と関係を持つ妻と、それを見る夫。妻、関係持ったのあまり覚えてないし。
    「蓬莱ホテル」温泉へ旅行に出かける3人娘。一人が現地で働く外国出稼ぎ男と関係を持つ。一回で冷めて都会に戻る。
    「夜の魚」宝石店で働く娘。ダイヤを買いに来た娘が気になり。ある夜、風呂の中でマンションできこえてくる声に流され、夜の魚となって彼女や彼を見たような。 ま、幻想的かも。
    「陽だまり」キャリアウーマンと同棲中なのだが、朝ジョギングと偽って、二股相手のアパートに通う。クアリアウーマンには結婚を持ちかけられ、二股相手はあきれられて去られ。ずっとこのままでいたいのに、と陽だまりのなかで溶けてしまった。 シュールかも。
    「月待ち」介護士として働く二人の娘とマンション所有する初老の男。痴呆老人の性みたいな。
    「熟れた休日」子連れで再婚した夫婦。仕事も子育ても大変で、週末はゆっくりなんてしてられない。ある日、夫の前妻がやりなおしたいとやってくる。しっかり断り、夫婦は旅に出かける。
    頑張って書いたな、私。

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著者プロフィール

高知県生まれ。奈良女子大学卒業後、イタリアで建築と美術を学ぶ。ライター、童話作家を経て、1996年『桜雨』で島清恋愛文学賞、同年『山妣』で直木賞、2002年『曼荼羅道』で柴田連三郎賞を受賞。著書に『死国』『狗神』『蟲』『桃色浄土』『傀儡』『ブギウギ』など多数。

「2013年 『ブギウギ 敗戦後』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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