黒喜劇

  • 文藝春秋 (2002年6月12日発売)
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感想 : 6
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  • 本 ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163209708

感想・レビュー・書評

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  • 著者の小説をはじめて読んだ。
    ほどよくブラックでとても好き!!

    「告白願望」「愛はいつまでも」が特に好きだった。
    一見普通に見える人に潜む狂気とか、いきすぎてしまった愛情にゾッとする。人間が1番怖い。

  • (収録作品)心的外傷/ガラス玉遊戯/犬を飼う女/鈍色の海/夢のメモランダム/分かれ道/去年の今日/ちりめん細工/告白願望/遺伝の研究/時の迷路/幸福ゲーム/愛はいつまでも

  • この作者の持ち味「ブラック」をあますところなくちりばめた短編集。ブラックで怖いんだけれど、どこかしら喜劇。
    「告白願望」「愛はいつまでも」が好き。じわじわと攻めていった末のオチが、なんともいえない。

  • 阿刀田ワールドの真骨頂とのことだが、個人的にはもう少しブラックユーモアがほしかった。短編の中でも「幸福ゲーム」と「愛はいつまでも」なんかはなかなか良い出来なのではないかと思う。

  • 図書館で目に付くところでホラー特集みたいにしていたんで思わず。
    短編集。
    怖いけど面白い感じ。
    読みやすいし。
    でも覚えているものがないってのはダメだよねぇ・・・

  • 「恐ろしきは人のココロ。
     ふとしたきっかけで生まれる家族、親友、恋人に対する疑念や邪推。
     それらが引き起こす13篇の、思わずゾクッとするストーリー。
     阿刀田ワールドの真骨頂がここに。」(帯より)


    気づかずに見過ごしてしまえばなんということもなく日常に紛れてそれっきりになってしまうであろう事々。なまじそこにひそむ何かに引っかかり、目を向けてしまうところから 人はココロの恐怖にさらされるのではないだろうか。
    恐ろしいのは近しい人のココロだろうか、それとも他ならぬ自分のココロだろうか。

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著者プロフィール

作家
1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞。日本ペンクラブ会長や文化庁文化審議会会長、山梨県立図書館長などを歴任。2018年、文化功労者。

「2019年 『私が作家になった理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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