- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163210308
感想・レビュー・書評
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帯に「遠いカミの世から訪れたものとの交情を描く」と書かれていたのですが正にその通りだと思います。物凄く幻想的で有りえないお話なのですが身近で人間的で、肌に纏わりつく様な感じが残るご本です。「龍宮」「海馬」が心に残りました。
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この世にいないはずのものたちのおはなし
「うごろもち」の世界観がスキ -
途中で頭が狂うかと思った。狂っているのかと思ったというか、狂いそうになった。それぐらい、本の中のことが本当みたいでこっちにいるのが違うみたいだった。特に「荒神」以降からおかしくなって来た感じがあって、怖い1冊だと思った。それでも、読まずにいられない、中毒チック。やっぱり「センセイの鞄」は違うんだと思った。
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ものすごく川上弘美さんらしい小説だと思います。
8編の短編が入っています。
すべて、日本か中国のおとぎ話のような雰囲気でありながら、文体は川上弘美さんそのものという感じで現代的。
普通の人間でない人(?)が出てきます。たとえば、昔は蛸だったという人とか、モグラとか、荒神とか、人かと思えばご先祖さんで何百年も生きていたり。
話の中に、人間世界の不思議(と、作者が思っていること?)が浮き彫りにされています。
それから、漢字と言葉が難しいものが沢山出てきました。私は通勤電車の中でしか読む時間がありませんでしたが、電子辞書が重宝しました。
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ほんとうはここにはいない異形のものを描いた短篇集。異形のものは、一見グロテスクだが、時にとても美しくなる。その瞬間を切り取った作品たち。生きるということは、なんと哀しく美しいことなのであろう。[2004.10.24]
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相変わらず川上弘美さんの本、好き。
この本も短編集で、どれも不思議な感じがするお話です。
川上弘美さんの短編集は、前に読んだのもそうだけど、寝る前に1つずつ読んでいくのがよい。
文章の響きがやさしくて、心地よいのです。