- 本 ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163212203
感想・レビュー・書評
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小学生のときの30だいはとても大人でただ生きてるだけで、自然と大人になるんだと思っていた。歳を重ねても中身は自然と大人になるわけではなくて。守るべき事や物が増えるだけ、人は臆病になっていく。どういきることが幸せなのか?
小学生のときのクラスのなかでの個々の役割は漫画の世界でも現世でも変わりなく、クラスだけではなく家族のなかでもおなじなのかもしれない。でも、意外に臆病になっていくことも、助けてもらうことも、歳をとって弱くなることも強情になることも、幸せのひとつなのかもと思えた。とてもよき。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小学6年の時に、学校に埋めたライムカプセル。
そのタイムカプセルを開ける為に集まった同級生達。
昔と変わらない関係のように見えて
みんなそれぞれ、大きな悩みを抱えている。
そんなもがき苦しみながらも
少しずつ、前に進もうとしている姿を描いた物語。
主人公達の年齢が、今の私と近く、すごく感情移入できました。
『隣の芝生は青く見える』
昔の人は、本当に上手く言ったものだと思う。
人間は、特に大人になってからというもの
自分にないものを持っている人が羨ましく思えて
つい、嘆いてしまいがち。
けれど、とっても幸せそうに見えている家族も
きっと他の人にはわからない悩みを抱えているのかもしれません。
自分にないものを羨むより
自分に今ある、大切なものに感謝しなければいけませんね。
人それぞれ、悩み、苦しみ、もがきなら
未来に見える、薄くはかない明り「トワイライト」を望みに
生きているのかもしれません。
ガツンとくる内容ではなかったけれど
じわ~っと染みる、そんなお話でした。
相変わらず、重松さんの文章は素晴らしいです。 -
小学生の頃埋めたタイムカプセル。40間近になった同級生達が掘り出す。ドラえもんのアニメに準えた登場人物達は小学校の人間模様を思いながら、今を生きていく。
この何気ない話のオチはどこにいくのだろうと思いながら読んでいた。心情描写が重松作品らしいというかなんというか。読んでいると少し寂しい気分にさせられるというか。なかなか面白かった。 -
登場人物が多かったが、キャラそれぞれの個性がしっかりしていてよかった。しっかりしすぎて少し現実味が無くなっていたっていうのもあったけど。ひとつのあだ名や置物が何気に伏線だったりしたのにも惹かれたなあ
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小学時代に埋めたタイムカプセル
大人になって、家庭を持った元子供たち。またタイムカプセルを埋めるとしたら、未来に残したいものは何か? -
日常に疲れた42才・親父に、染み入る内容。
家族、子ども=生きがい。
子どもが、だんだん離れていく時期。
家庭よりも、友達の世界が、主になって欲しいと思う。
「じゃあ、自分の世界って?」って、よく思う。
10年後=52の自分も気になるが。
太陽の塔の現在の顔。
私=仕事に苦しみながら、しかめっ面で耐えている。
のび太=勇気を持って困難に立ち向かう時の顔。
すげー、ほんじゃ、あの顔から元気もらうわ! -
家族は色んな事があっても、落ち着くところに落ち着くものだ。自分の10年後はどうなるかなって、最後に思ってしまいました。
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相変わらず同世代を実感してしまう重松作品。まさしく、自分はジャイアンだけどノビ太だ。残念ながら、回りには仲間はいない。だから本書を読むと羨ましくなる、フィクションの世界は羨ましい。
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おもしろかった
小学生の頃に埋めたタイムカプセルを40過ぎて開けて、昔思い描いた未来と、現実の今と比べながらそれぞれの人生を考える。
人生てせつなくてダサくておもしろいよね
人間て本当に不完全だよね
著者プロフィール
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