黒焦げ美人

  • 文藝春秋 (2002年9月26日発売)
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感想 : 12
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  • 本 ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163212906

感想・レビュー・書評

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  • 岩井さんだけに期待しすぎたのもしれません。知らない作家さんなら星3つなのですが。もっともっとと求めてしまいます。

  • 不完全燃焼。
    同作者の『ぼっけえ、きょうてえ』を読んだ直後なだけに、まあ何とも言えないだるい作品。

  • うーん、正直「だから?」という感じ。
    題材といい、いかにもこの作者らし一冊。
    文中に「どこか調律が狂った、それでいて綺麗だと巧みに勘違いさせる文体」とあったけど、まさにご自身に当てはまると思う。

  • いろんな意味で怖い

    黒焦げ美人のあとにべっぴん地獄を読むともっと怖い

    この二冊はちょこっとリンクしてるところがあります

    そこがすっごい怖い

  • 覚えているのは、姉の後姿。
    かわいらしくて、かわいそう。
    明治から大正へと変わる時代の中で、変わらない侘しさ。
    冷静に見ながら、冷静で居られない悲壮な妹。強く、弱く。それでも生きていた。

  • 大正元年に実際に起こった殺人事件を小説化したもの。
    美しかった姉が殺害され、家ごと焼かれてしまう。
    岩井さんにしてはさらっとした話だったのが意外だった。
    実話ベースなのであまりいじれなかったのかな。

  • 妾稼業の美しい姉の家には、岡山では稀な遊び人たちが集まって来る。でも或る日、姉は殺された。それも全身を黒焦げに焼かれて…。大正初年に実際に起こった猟奇殺人事件が、いま甦る。

  • 美しかった姉が、今朝はもう黒焦げ…。大正初年の岡山で実際に
    おこった猟奇殺人事件が、いま甦る。これは岩井版『冷血』だ

  • 実際にあった猟奇殺人事件がテーマ。岡山版『冷血』という感じもチョイするけれど、中だるみ感がある。良いのは最終章の犯人からの生い立ちを綴った手紙のあたり。これは作者の恋愛経験の豊富さや人を見透かす眼の深さがよく出ていて怖かった。

  • 岩井志麻子節炸裂の一冊。怪しくて怖い。全編に不穏な空気が充満しております。

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著者プロフィール

岩井志麻子 (いわい・しまこ)

岡山県生まれ。1999年、短編「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー小説大賞を受賞。同作を収録した短篇集『ぼっけえ、きょうてえ』で第13回山本周五郎賞を受賞。怪談実話集としての著書に「現代百物語」シリーズ、『忌まわ昔』など。共著に『凶鳴怪談』『凶鳴怪談 呪憶』『女之怪談 実話系ホラーアンソロジー』『怪談五色 死相』など。

「2023年 『実話怪談 恐の家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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