夏化粧

  • 文藝春秋 (2002年10月24日発売)
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本 ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784163213606

感想・レビュー・書評

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  • 物語は、沖縄の小さな島。
    凄腕の産婆が亡くなった。
    彼女は実は凄腕の呪術師で、今まで取り上げた(島の大多数の人間)赤子たちにさまざまな呪いをかけていたということが葬式の遺言状で暴露される。
    いわく、「結婚を三回することになる」いわく、「絶対に管理職にはなれない」などなど、くだらないものから人生に大きく影響を受けそうなものまでさまざまだ。そんな中、呪いで自分の赤ん坊の姿を他人に見えなくさせられてしまったパワフル・シングルマザーは、子どもにかけられた呪いをとくため、井戸に入って「陰」の世界を通り、他人にかけられた運命を盗むことを繰り返す・・・。
    馬鹿馬鹿しさと、切なさと、壮大な文明の物語が交錯して、ラストはひどく物悲しい。

  • 二十代の始めに読んで共感出来なかった話。
    三十代になり出産をへて読み返した。

  • 時に滑稽だったり、時にシリアスだったりと不思議におもいつつも引き込まれていった。それぞれのキャラも魅力的。

  • 石垣島などを舞台とした作品です。

  • 親ってすごいですね。

  • 未読!

  • 070519読みかけ。新.サンオススメ本。表紙・タイトルから想像できない内容。コメディっぽい書き口。そんな中に、良いことが書いてある。赤ん坊にかけられたおまじないを解くため、母が奮闘する話。→→→070520読了。コメディタッチのくせに、すごくせつない部分・人間臭い部分がある。キレイなだけじゃない人間味のある人間がいい。読後感は複雑。色々考えさせられます。おかあさんに、なりたいな。

  • うーん、読みやすかった。表紙の絵から爽やかな内容かと思ったけど、意外と濃かったね

  • 沖縄の小さな島。
    産婆のオバァの呪いで、産んだわが子が自分以外の目にに見えなくなってしまった。
    呪いを解くための母親の戦い。

    この人の作品は「ぼくのキャノン」以来2つ目だが、悲しいこともがんばることも明るい文章で一気に読ませるのは独特のスタイルだと思う。
    コメディのようでファンタジイのようでそれだけではない、不思議な話。

  • 読むのに時間かかったわ〜。なかなか世界観にとけこめませんでした。

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著者プロフィール

池上永一
一九七〇年沖縄県那覇市生まれ、のち石垣島へ。九四年、早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で第六回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。九七年刊の『風車祭』が直木賞候補に。二〇〇八年刊の『テンペスト』はベストセラーとなり、一一年の舞台化をはじめ、連続テレビドラマ、映画にもなった。一七年『ヒストリア』で第八回山田風太郎賞を受賞。他の著書に『シャングリ・ラ』『レキオス』『ぼくのキャノン』『統ばる島』『トロイメライ』『黙示録』などがある。

「2023年 『海神の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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