贄門島(下)

  • 文藝春秋 (2003年3月14日発売)
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本 ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784163214801

感想・レビュー・書評

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  • 複数巻を平行に読了月間だけど、これともう1つしかなかったはず。今年の夏~秋は集中力が続かない。2冊(上下巻)ものは買いだめてあるんだけど。

    美瀬島から戻った浅見たちは、殺された人たちの足跡およびルーツを探し始めるが、手がかりとなるものは得られない。その中で、失踪した石橋先生のルーツが小田原に有ることを知り、そこに「天羽」の文字を見ることになる。

    割とダラダラする手がかり探しで、大丈夫かいなと思っていたところ、下巻の半分くらいで美瀬島に戻ることを決意。今度は逆の意味で大丈夫かいなという展開となる。

    上巻でもあったけれども、内田氏自身が北朝鮮の不審船問題に対する複雑な心境があったらしい。基本は北朝鮮に批判的だったりかと思えば日本の政策に批判したりと、大きく揺れ動く心境をかなりそのまま記載しているのが、他の作品と異なる点。

    美瀬島の特殊性を恐怖として残しておき、警視庁相関の浅見の兄にも「美瀬島の秘密について調べてきてくれ」と言わしめるので、下巻後半の美瀬島潜入はかなりドキドキさせられるも、なるほどうまく着陸したもんだねと思わす展開には感心した。

    ただ、美瀬島の産業であったり、いろいろな背景であったりが、本人があとがきで「プロットを書かずに書き始めているので」というように、若干以上に他の作品より無理があり、旅行の途中で飛ばし読みでもしない限り、かなり引っかかるであろう。

    エンタテインメントとしてはよくできている。が、ちょっといつもの歴史を絡めたり、編集部に前借りして移動したりというものが少なくて、やや物足りない。

  • 上下まとめてレビューを書きました。

  • 島には色々謎めいた部分があり…島の顛末やいかに。面白かったです。

  • 2007/05/07

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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