冬のはなびら

  • 文藝春秋 (2003年1月8日発売)
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本 ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784163215303

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  • 短編集。

    ――誰の人生にも陽の当たる瞬間(とき)がある。   帯より

    落ち着いた時が静かに流れるような物語全体の雰囲気である。
    けれど 書かれていることは 熱の篭ったことだったりもする。
    職人を目指す不器用を自認する若者、命を救うことに人生を賭ける消防士の恋、
    年寄りばかりが住む南の小さな島の教会を自分の力で再建しようとする男。
    そして 男たちを見守るあたたかいまなざし。
    人生には どんな人の人生であっても 何かを貫く瞬間がきっとあるのだ。
    早くても遅くてもいつか誰にでも。
    そしてそれは 一人の力ではないのだ。
    背後にあたたかなまなざしがあってこそなのだ。

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著者プロフィール

1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、’14年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞する。’16年紫綬褒章を受章。著書に『三年坂』『白秋』『海峡』『春雷』『岬へ』『駅までの道をおしえて』『ぼくのボールが君に届けば』『いねむり先生』、『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』『いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯』、エッセイ集『大人のカタチを語ろう』「大人の流儀」シリーズなどがある。

「2023年 『ミチクサ先生(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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