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本 ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784163215709
感想・レビュー・書評
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読み始めてベッキーさんが出てきてすぐに昔読んだ本であることを思い出した、、、。
しかもシリーズ全部読んでいる、、、。
ただ、幸か不幸かあらすじは全く覚えてなかったので「なんて面白い話なんだ!」と思いながら読めた!(←アホ)
それにしても前回読んだのは10年以上前で、その頃は無知だったので千疋屋という存在も知らなかったし文化的に昭和初期の雰囲気が興味深いとも思わなかった。
上流階級のお上品な方々の話ではあるのだけど、著者北村薫が描くとこんなに鼻につかないのがすごいと思う。
いい暮らしや贅沢な描写がたくさんあるけど反発心や反感が全然沸いてこないのは、主人公達の人物(性格)に気取った所がまるでなくて、ごくごく等身大だからだろう。
その分ミステリ的な所や物語に集中できる。
著者のすごさを再確認出来た。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
北村薫の街の灯を読みました。
ベッキーさんシリーズの最初の本です。
ベッキーさんが運転手になることから始まります。
銀座の昔や、軽井沢に昔が出てきて、景色を思い浮かべながら読みました。
あとがきの会談でワープロ全盛期に書いたことが書いてありました。
懐かしいです。
ワープロからパソコンがワープロマシンになってDTPまでなる過程をみてきたので40年前からの流れを思い出していました。
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パーフェクトウーマン、ベッキーさん。多くを語らずして英子さんをほんのり導くところが特にスゴイ。
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見えるもの全てが真実ではないと、それが私には分かっているのだろうか。人間の汚さを嫌悪しながら、私が綺麗だとは言いきれない弱さ、そんなのを思い知りました。この本は再読ですが、前読んだ時とは違う感動がありました。少しずつ成長しつつある私だから、今では物語がよく理解できる。舞台が昭和のこの話、今では知ることのない生活がかいま見れて楽しく読めた。ただ身分がある世の中っていうのは、ちょっと辛いねぇ。英子さんみたいな身分の人はいいかもしれないけど。今後の英子さんの成長に期待です!☆4
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日常の謎解き。ベッキーさんがカッコいい。
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昭和初期の財閥令嬢と女性運転手が遭遇するミステリー。掛け値なしのバリバリのお嬢様だけれど、聡明で嫌味なところがなく上流階級の暮らしを素直に楽しんで読むことができる。お嬢様も聡明であれば、運転手のベッキーさんもまた素晴らしい。プラス謎解きの面白さや当時の時代描写も興味深く、一冊にいろんな魅力がつまっている。
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ベッキーさんという人物の妙。
このキャラ造形に、しっかりとした時代考証が物語に厚みと説得力を与える。
時代は激動であり、不穏な未来へと突き進んでいるのだが、切り取ったような少女たち、女性たちの生きている瞬間が、生きていることのきらめきと諦観を感じさせてくれる。
巻末の解説がとてもいい。 -
2016.4.29読了。
著者プロフィール
北村薫の作品





