笑う霊長類

  • 文藝春秋 (2003年2月7日発売)
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感想 : 7
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本 ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784163216300

感想・レビュー・書評

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  • 肩凝りで殺人
    ボノボ版光源氏
    方向音痴のタクシー
    など
    どれもイマイチ笑えなかった。

    【図書館・初読・12/2読了】

  • 人類は二足歩行を始めることにより文明を発展させてきた。しかし弊害も発生した。その一つが『肩こり』だろう。肩こりが原因で殺人事件が起きる小説を書いている作家の話を含む短編集。


    正直、前半の方の話はあまり面白いとは思えませんでした。が、実在のテレビ番組を容易に思い起こさせる番組内に登場する一般視聴者、いわゆる素人さんたちが求められているものを察知して、勝手に過剰に演出する『一般視聴者』や、方向音痴同志の客とタクシー運転手の話『タクシー』などは、知らず知らずにクスリと笑わされていました。ブラックユーモアというんでしょうか、ちょっとひねった笑いが楽しめる話でした。

  •  「肩凝り」はブラックでこわかった。ほんとに辛いときこう言われたら誰でも加害者になってしまうだろう。 他にはボノボの群れを舞台にして源氏物語を展開する短編がなかなかだった。

  • 09/03/21

  • ものすご久々清水氏
    残念ながら昔の冴えは感じなかった
    もう新刊読まないかも
    あんなに好きだったのになー
    途中で正直飽きちゃった

  • <font color="#666666"><table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:0;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163216308/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://blog12.fc2.com/image/noimage.gif" border="0" alt="笑う霊長類"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/asin/4163216308/yorimichikan-22" target="_blank"> 笑う霊長類</a><br>清水 義範 (2003/02)<br>文藝春秋<br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163216308/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"> この商品の詳細を見る</a></td></tr></table><blockquote><p><strong>ニンゲンたちのおかしな行動心理がいっぱい
    こんな時代だからこそ笑ってください!

    ついに殺人事件まで起きてしまう肩凝りの辛さを克明に描く「肩凝り」、類人猿ボノボの群れに生まれたオス・ピカルの愛の遍歴「ボノボ紫猿源氏」、道を全然知らないタクシーに乗ってしまった方向音痴の焦り「タクシー」…など、思わずうなずいてしまう全6篇。</strong></p></blockquote>
    上記のほか「旅情」「一般視聴者」「Rの時代」

    どれも実際にありそうで、しかもいつ自分が当事者になってしまうかもしれないという危惧もあり、だからこそクスリと可笑しい。
    失笑だったり、苦笑いだったり、同士を得た共感の笑いだったり。自分はそこまでは・・・という安心の笑いだったり。</font>

  • 人間(一部サル)の一面(肩こりに悩んでいる、とかそういうちっちゃい一面)をクローズアップして「あるある」感を出した短編集。
    ネタばれだけど、最後のほうに入っているいろんな家庭用ロボットの話で、小説を書くロボットの名前がみやべくんなのがちょっとおかしかった(^_^)

    装画 / ラジカル鈴木
    装丁 / 斎藤 深雪
    初出 / 『オール讀物』2001年1月号・5月号、2002年1月号・5月号・9月号、『小説新潮』2001年6月号。

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著者プロフィール

1947年愛知県生まれ。愛知教育大学教育学部国語学科卒業。1981年『昭和御前試合』でデビュー。1986年『蕎麦ときしめん』が話題となり、独自のパスティーシュ文学を確立する。1988年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。2009年、名古屋文化の神髄紹介とユーモアあふれる作風により第62回中日文化賞受賞。『永遠のジャック&ベティ』『金鯱の夢』『虚構市立不条理中学校』『朦朧戦記』等著書多数。また西原理恵子との共著として『おもしろくても理科』『どうころんでも社会科』『いやでも楽しめる算数』『はじめてわかる国語』などがある。

「2021年 『MONEY 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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