葉桜の季節に君を想うということ

  • 文藝春秋 (2003年3月28日発売)
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本 ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784163217208

感想・レビュー・書評

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  • #読了 #葉桜の季節に君を想うということ #歌野晶午
    「何でもやってやろう屋」を自称する元探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された…

    読もう読もうと思っていてやっと読めた。これは騙されますね。

  • えー、びっくり。
    何で20代だと思ったんだっけ?とページを遡り。
    確かに年齢は書かれてないけど・・・これはずるいなー。
    しっかり騙されたので、頭の中で登場人物たちの人物像を書き替えるのが大変だった。本来の年齢で改めてストーリーを振り返ると、じわじわ面白さが。
    だけどこんなギラギラの70代、ちょっと嫌だなぁ。

  • 2020/07/25読了
    #このミス作品37冊目

    タイトルからアンニュイな感じを想像も
    超重厚ストーリーに感服。
    複数の時間軸で進むも
    最後にバチッとパズルが噛み合うのが凄い。
    そしてドンデン返しも気持ちいい。
    官能的なシーンも多いが、これぞ純愛ミステリ。

  • 本格ミステリーで検索した時に度々目にしていたので、いつか読んでみたいと思っていた本。こういうタイプのミステリーだったとは。
    予想していなかった展開と期待外の結末だったが、タイトルに対しては納得。

    洗脳の方法についてちょうど耳にしていたところだったので、『古屋節子が築いた屍』の章が実に良かった。

  • 著者、歌野晶午さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。

    歌野 晶午(うたの しょうご、1961年 -)は、日本の小説家、推理作家。本名は歌野 博史。主に本格推理小説を発表している。千葉県出身。東京農工大学農学部卒業。

    で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです)

    ひょんなことから霊感商法事件に巻き込まれた"何でもやってやろう屋"探偵・成瀬将虎。恋愛あり、活劇ありの物語の行方は?そして炸裂する本格魂。

  • 探偵である主人公が、ヤクザの世界に潜入して、組員の不審者の真相を探すお話。恋愛や友情もありって感じ。

    ものすごく偏見なのは重々承知の上で感想を述べると、登場人物がみんな20、30代だったら☆4だったのになぁ。伏線いっぱいで後半にいくにつれての謎解きがとても面白かったのに…
    実はみんな70歳代という…すごい生々しい性描写があるんだけど、あれ全部爺さんのなのかと思ったら、さらに気持ち悪くなった。70でパパ活とかやめて欲しい。ジムで体鍛えあげるのも「女を抱くため」とか言ってて気持ち悪いーー!30、40代の男性の言動だと思ってたから読めてたのに。じいさんばあさんの恋愛なんて見せるようなもんじゃないと思うし…ドン引きしてしまいました。売春婦70歳だし…

    タイトルの意味が知れてよかった。それはとても納得な美しいタイトルでした。が、この内容でこのタイトルは全くふさわしくない。

  • 正直期待外れだったかな、という感じ。
    「何やら結末にどんでん返しが待ってるらしい」という前情報を持った上で読んでしまったのもあるかもしれない。文体も全体的にライトで苦手な感じだったけど我慢して読んだものの、その割にはちょっと満足いかないトリック(?)だった。
    それにしても20代、30代だと想定しても主人公やさくらの行動・言動は気持ち悪いと感じることが多かったのに、あれ全部おじいさんとおばあさんがやってたことだったんだ…と思うと驚くというより引いてしまった。自分は本当にミステリーとか読むのに向いていないし、その中でも特に苦手なタイプの作品だった。

  • 乾くるみ「イニシエーション・ラブ」や湊かなえ「花の鎖」のような、読み手の先入観を逆手に取ったミステリー。
    「騙された!」という感想を読んで興味を持ったのだけど、こういうことだったんですね〜。
    なるほどね〜。
    あちこちにいろんなトリックが散りばめられているので「まさか?!」って感じ。
    どれもこれも自分の思い込みでした。

    映像化は難しい小説だと思うけど、「イニシエーション・ラブ」も「花の鎖」も映像化されているので、この作品もできるということ?
    両作ともまだ見たことがないのでどうやって視聴者を騙しているのか見てみたくなりました。

  • ・自分が頭の中で思い描いた世界観がいい意味で一気に崩れた作品。映像化は難しそう。
    ・大きな衝撃はなかったが、後からじわじわといい作品だったなと思い返す。
    ・タイトルの意味を知ってより好きになった。
    ・この季節に読めて良かった。

  • 最後の数ページでどんでん返し!
    自分の深いところにある偏見を掘り起こされた。
    人生はまだまだ長いのだ。
    「何でもやってやろう屋」を見習って、バイタリティーあふれる人間でいたい。
    桜は紅葉するということ、覚えておこう。
    読み終えたあとにタイトルを見たら、その意味に泣きそうになった。

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著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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