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本 ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784163220208
感想・レビュー・書評
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真空管 甘糟りり子 文藝春秋
石原慎太郎の太陽の季節や
村上春樹や坂本龍一や田中康夫や池田満寿夫などなど ブランドや横文字の多い ファッショナブルでエグゼクティブな社会の 飽き飽きしながらも抜けるに抜けられない上澄みを描き 読者やファンは成り上がり階級の片鱗をキラキラ味わう
このどこにいても満たされることのない 乾いた上澄みこそが競争原理による格差社会の 現実なのだろう
それにしてもキラキラしたルアーと疑似餌の中を ハラハラと泳ぎ回り続けなければならないなんて バカバカしくて付き合いきれない と言って流れから降りてしまえば 村八分にあって干されてしまう不安恐怖
利権による依存と搾取の圧力に翻弄される ピエロかペットか奴隷か家畜か 上を見ても下を見ても延々と搾取の関係が続く そんな中をカンダタは仲間を蹴落としながら 細い蜘蛛の糸にすがって生き延びようと利己的にもがく それでもこうした中身のない作品がマスコミによって もてはやされて作家はのぼせ上がり庶民を貪る
こんな自ら湧き出す喜びもなくお互いの利己による外圧で 怠惰になり鞭打たれる下克上の物語は
源氏物語に始まり未だに学ぶこともなく続いている
おお方の文化とは浅はかなものである詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2015.6.15読了。
高級車や高そうなレストランなどの描写が多く、庶民の私には情景すら浮かばなかった。それでも、こんなリッチな生活があるのか…と軽く読んでいたが…。横溝の要求がエスカレートする辺りから、ちょっと読んでいて「気持ち悪っ!」と思ってしまい、怖いもの見たさでなんとか読んだ感じである。
渇ききった女性をとことん突き詰めるとこうなるのか?と、最後まで私にはよく理解できなかった。文章自体は読みやすかったけれど…。 -
男も女もしょーもない感じ。金持ちの世界の話と思って感情移入せずに読めたけど、それぞれ幸せにはなって欲しくないな。
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淡々とした感じってゆうのかな。
こうゆう感じ、嫌いじゃないけどね。
面白いかっていわれたら、そうでもないけど… -
この作家さんの話、好きだけど・・・
これはちょっと不発って感じかなぁ・・・。
読後感がない。
何も感じない。
女心とか男心とかとは
程遠いところに主人公たちがいるみたい。
ちょっとがっくり。 -
なんという感想もわかなかったある意味珍しい本。なんちゅうか明るい時には読みたくない。
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