猪苗代マジック (本格ミステリ・マスターズ)

  • 文藝春秋 (2003年7月24日発売)
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本棚登録 : 70
感想 : 17
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  • 本 ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163221403

感想・レビュー・書評

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  • 連続殺人鬼、地方の第三セクター、利権争い。題材は古い。電話子機を使ったトリックも時代がかっている。ただこういう本格が読みたい人にオススメ。犯人の動機とか弱いけど気にならない、あとすごく地味な叙述です。

  • ふ~ん、なかなかにユニークで洒落た終わり方☆猪苗代湖スキー場のこと興味深かったw

  • 水乃サトルシリーズ。
    図書館にて借りました。

    今回は大昔のモノから現代まで、いい感じで死体が派手に出ます。

    主人公ペアが旅行代理店勤務と云う設定なので、長編、短編、関係なく色んな所が舞台になるのでこのシリーズは本当に楽しい。

    今回はユカリさんの仕事モードも見れて少し新鮮。
    サトルの変人ぶりも相変わらずです。

    「100のサークルに属した男!」

    この設定大好きです!

    テーマは「思い込み」でしょうか?
    私には正直、ラストの意味がわからなかった位、びっくりして信じられなかったです。

  • 謎解き自体は面白いけれど、ネカマっぽい由加里と好きになれないキャラサトルコンビに苛立たされる。

    あと、ラストの唐突さも。

    共犯だった。という意外性はあったが、動機も何も解らない状況では、つーか、ラストの犯人は女性で警察官、という根拠以外何もなく、どうしてサトルはそんなに偉そうに犯人と決め付けることができるの? と文句を言いたくなる。てゆーより、呆れる。

    と文句を言いながらも文章は非常に読み易いし、流れるような話の展開は
    絶品と言える。死体の転がし方も飽きさせない程度で、構成が上手いのか文章力の技なのかよく解らないけど、ラストまで一気に読むことができる。

    本当は、星4でも問題ない作品であるが、サトルが気に入らないから3にした。べ、別にイケメンが嫌いだからって理由じゃないんだからね。

  • 終わりが鮮烈で面白い。
    相変わらず水乃さんのはっちゃけキャラが好き。

  • ハードボイルドなノリなのに、きちんと密室を盛り込んでくるところが、この著者らしい。

  • なんだか二階堂さんの本はいつも読みやすくって、一気に読んじゃいますね
    この本もパパパーーーっと読んじゃいました

  • 最後の一行で犯人の名が明かされているので、けっして見ないように(笑)。
    本格ミステリマスターズってことで期待していたのだけれど、それにそぐわず。じっくりとロジックで詰めてゆく、ばりばりの本格。水乃サトルのキャラクターも生きてるし、かなり楽しめた。
    しかし解決編のくだり、たしかに推理を聞いている関係者たちにはまどろっこしいだろうなあ。私も「まだ犯人の名は明かされないのか~?」とじりじりしながら読んでいたし。

  • 水乃サトル・シリーズ

    10年前に起きた「処刑魔」による連続4の殺人。逮捕された犯人・勅使河原は4件目の警察署長殺害のみを否認したまま処刑される。
    10年後由加里の目の前で起きたホームからの転落死。被害者の身元確認の為に福島に向かった馬田警部補。同じくスキーの為に福島に向かったサトルと由加里。地元の有力者・美濃部の死。現場から逃げた女の謎。残された「処刑魔」の犯行声明文。密室のリゾートマンションで殺害された前市長の謎。


    サイン本いただきました。

     2010年10月10日再読

  • これぞ本格ミステリーの王道だ!
    猪苗代のスキーリゾートで生産な連続殺人が。十年の時を隔て『処刑魔』が甦ったのか?鉄壁のアリバイと密室殺人に挑む水乃サトル。

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著者プロフィール

1959年7月19日、東京都生まれ。中央大学理工学部卒業。在学中は「手塚治虫ファンクラブ」会長を務める。1990年に第一回鮎川哲也賞で「吸血の家」が佳作入選。92年に書下ろし長編『地獄の奇術師』を講談社より上梓し、作家デビューを果たす。江戸川乱歩やJ・D・カー、横溝正史の作品を現代に再現したような作風は推理界の注目を大いに集め、全四部作の大長編『人狼城の恐怖』(1996〜99年。講談社ノベルス)では「1999年版本格ミステリ・ベスト10」第一位を獲得。アンソロジー編纂や新進作家の育成にも力を注ぎ、2000年代は合作ミステリの企画も多数行った。SFの分野にも精通し、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』(2002年。徳間デュアル文庫)や『アイアン・レディ』(2015年。原書房)などの著書がある。近年は手塚治虫研究者として傑作選編纂や評伝「僕らが愛した手塚治虫」シリーズの刊行に力を入れている。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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