- 本 ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163221908
感想・レビュー・書評
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緊張感ゼロの挿し絵を眺めてぽかんとするのがよい読み方だとは思うのだ。でも、好きだから食べちゃうってばかだけどそういうことあるよね……と何かを思い出したりして、これだから引き出しにいろいろつまった中年はいやね、と思ったことでした。それはそれとして蛸が食べたい。
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『いつまでも、鰐』で読了していたのですが、読友さんのコメントでこちらがあることを教えていだたきました。他にも2篇収録されているということで、こちらも手に取ってみました。うぉおっ!!って感じで即購入σ(^-^;)原作者さんの装画・挿絵は勿論、趣のある横長のブックデザインといい、旧かなづかひといい…メロメロです♪「飜譯」なんて書かれちゃったらもぅ…。『大人の本棚』シリーズといい、最近こうした大正文学?に傾倒してしまうのはナゼだろう?年取ってきたのかな、すごく心地よいです。
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素朴で不穏な挿絵も筆者自身が手掛けているとのことで、世界観が完全に構築されていることに脱帽。
しかして、その不条理だが自由で、残酷なのにしっくりきてしまう…。
食欲と滑稽さと、よく分からぬ見えないものへの信仰…。
これはクセになる作家だ…。 -
2021.12.26市立図書館
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だいたいみんな自由すぎなのです。自由にやってワニはうまくいったけど、サメはうまくいかなかったのです。そこから教訓を読み取るべきなのか、そんなこと考える必要もないのか、ただぼんやり読むだけで良いような気もするけど、とりあえずワニは信用できん事は分かった。
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装丁でこちらを選んだ罠(笑
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収められている3作品とも、結末はぽんと放り投げられたような終わり方。分かりやすいオチを期待してしまう自分は野暮か。
読後感はフランス映画を観た後のようなモヤモヤ・ザワザワ感。原作者がフランス人なら納得。
食欲に負けて孫のワニや友人のタコを食べてしまう年寄りワニの話のどうしようもない感じは「くいしんぼうのあおむしくん」*に少し似ている(*エリック・カールの「はらぺこあおむし」とは別の絵本)。
訳者の山本夏彦さんが好きで手にした本です。初版は昭和16年。旧仮名遣いも面白いです。 -
おいおい、復刻されてるだろう?
「のこぎり鮫とトンカチざめ」は、どうした?
ちょっと、荒れている時に、読んでみるといいかもしれない。
山本夏彦の作品





