箱崎ジャンクション

著者 :
  • 文藝春秋
2.73
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本棚登録 : 41
感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163222400

作品紹介・あらすじ

もう死に場所さえない、この世の最果てを求めて-東京の光と影に苛まれる二人のタクシードライバーの終わりなき彷徨。

感想・レビュー・書評

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  • 2017.03

  • 室田はリストラされて零細企業の光タクシーで運転手をしている
    ある日、いつものように箱崎で休憩していると、先日拾った客「川上」が自分の都タクシーの車と交換しようと言い出す
    結局提案通りに車を交換し、迎車の仕事を終え、別居中の妻の新しい男「岡崎」を見るために横浜に向かう室田
    その頃川上は分かれた娘の姿を見るために公園で休憩していた
    吐地で入院した川上を乗せ、娘の姿を身、帰りに首都高で暴走するが、互いに命を惜しんでいることに気づく

  • 「もーちょっと読み進めたら面白くなるだろう」と思い続けながら6割くらい読んだのだけど、ギブアップしました。

  • タイトルに惹かれて読んだ。
    灰色の未来に向かってレッツゴー☆って内容で、終始鬱々しい。
    おいちゃん、元気を全部吸い取られたよ。
    230

  • 藤沢作品の魅力は、吐き気を催すようなリアリティと
    圧倒的な筆力だと思う。
    各々の職業がもつ独自の世界を丹念に描く。
    本作品では表紙を捲った刹那、読者はタクシードライバーになる。客の口臭が、体臭が、息遣いが粘着質に纏わり付いてくる。上手い! 上手過ぎる! なんなんだこの展開!!!
    藤沢作品の中では「雨月」と並ぶ傑作ではなかろうか。
    是非御堪能あれ!

  • きれいな物語ばかり読んでいるとこの世がうそ臭く思えてきます。
     こんなダークな物語もまた、生きる力を与えてくれるような気がしてきます。もともと私はこういった後ろ暗い話が苦手だったけれど、その描写の奥にある意味を少しずつ汲み取ろうとする自分を感じています。それはきっと私もこの世の中を綱渡りしているからなんだろうなぁと思います。

     哀しいかな、この室田や川上の気持ちがわかってしまう自分もまた、いました。
     それでも生き続ける。生き続けていく。
     このごちゃごちゃした渋滞のごった返す世界を。

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著者プロフィール

1959年生まれ。93年「ゾーンを左に曲がれ」で作家デビュー。著書に『ブエノスアイレス午前零時』(芥川賞)『心中抄』『キルリアン』『波羅蜜』『武曲』『武蔵無常』『世阿弥最後の花』など。

「2022年 『たけくらべ 現代語訳・樋口一葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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