- Amazon.co.jp ・本 (137ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163223407
感想・レビュー・書評
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何がよいのかまったく分からないまま終わった。気分が悪くなった。人の汚れた部分、嫌われる部分をあらわにしているけど、だから何、と思ってしまった。
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こ、これは一体なんなんだ。
最初はなんだこのエロ本はという感じだったのだが、中盤あたりから頽廃性と残虐性が増してきて景色が狂気に変わり、物凄い加速度を増していって視野が狭くなっていくような感覚に。
私設図書にて。 -
読書開始日:2022年2月6日
読書終了日:2022年2月7日
所感
最悪の読後。
引力がすごい。
ずっと気持ち悪いところに強制されているよう。
いつもの日々をこれほど愛おしく感じたのは久々かもしれない。
はやく日常を営みたい。
清潔で正常な愛情の中にいたい。
水面に出て呼吸をしたい。
そう感じる。
堕ちることをこれほどまでにリアルに書いた作品を読んだのは初めて。
この一文が一番怖かった。
決して終わることがないだろうと思えるような、さめざめときた泣き方だった
すでにサチコの顔が思い出せなかった
それがどんな毒であっても、ちょっとだけ舐めてみたい
飢え、かつえ
闖入者
われわれはその「はい」にすがりつくように立ち上がった
剔れて
瓜実顔
うつろきまわる
寝ているサチコまで生ゴミのように見える
みなさん大変でんな
日記にそう書いたが、書かれた文字が気に入らなかった、
いかに不完全に見えたとしても、この女は既にこれで完成体らしい
そういうの…嫌なの
その深刻ぶった真面目な顔に不潔なものを感じた
こういう小説に限って親に会いたくなる
決して終わることがないだろうと思えるような、さめざめときた泣き方だった
これに追いつかれてはならないと思った
これに追いつかれてはならないと思った
私はこの女が私をサディズム男と断定し、ホテルでの事も巧妙にじぶんの中に取り込んでいる
暗い方は暗い方へと闇雲に走った -
芥川賞第129回受賞作ということで借りた。
好きじゃない。読後感ものすごく悪かった。 -
図書館で、ラスト一頁が攻撃力のあるセックスシーンで終わる…というところを見て気に入って借りることに。
んが、それが間違い。終始、眉間にしわをよせっぱなし。
エログロ、かつバイオレンス。
個人的に一番きついのがグロ。
有り余った衝動を文章にして叩き付けた様な内容で、思いっきり人間の欲望…特に性欲とか征服欲とか、腹の底から沸き上がる黒い気持ちの充満した小説だった。
(主人公が教師…というパブリックイメージの強い職種との対比もあって)
読み終わった後は、なんだか足をばたばたさせて叫びたくなる。
どうしたらいいの!みたいな、妙な読後感。 -
ジャケ読み+芥川賞というものに触れてみようかと読んでみた。芥川賞ってよく知らないけどこういうものなの?
バイオレンスもエロもグロもきらいじゃないけどこの作品のふたりには愛がない気がする。こういう世界感もあるんだろうな。
言葉はすごく読みやすくすぐ読めました。 -
世の中にはいろんな人がいるのだなぁと思うのです。
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暴力すぎる
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不快も不快。ぞわっとおぞましい気持ちになる描写を言葉で紡ぐのは、純粋にすごい。ただ、何も手元に残らない。これは何だ?