- 本 ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163223605
感想・レビュー・書評
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筒井康隆デビューしたくて、装丁がイカしてるやつ購入。 時系列前後しまくり、夢(地獄)に時間の概念がないことを強く感じた。 57調がカッコ良すぎる。もし自分が曲作るんだったら絶対サンプリングしたいフレーズが多すぎる。
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人間の願望や欲望がそのまま現実になって時間を前後にしたり、時には生死飛び越えて物語が進んで行く、まさに筒井ワールド。バーチャルな世界とリアルな世界が入り乱れ、その先には…
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混沌としている
それを楽しめるかどうか -
怖いの借りてきちゃったー。
でも最後までリズムにのるように読んだ。 -
うーん、内容があたふたしたまま終わった。オチとかってないのかな?推理小説ばかり読んでるから、オチを求めたくなってしまうのだけれど…。これが筒井さんワールドなんだろうか。
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久しぶりに筒井長編(中編?)
普通の小説家と思って読み始めたら、
だんだんメタな感じになってきて、ついていけるか心配になりましたが、
メタかと思ったのは、ヘルがそういう世界だったからでした。
ヘルは、死んだ人が行く世界。
いわゆる地獄とも違う様子。
ヘルは夢とつながっていて、時間の感覚がないので、
時空を簡単に飛び越えて、同時に存在していたりします。
小さかった子どものころと今が一緒に在る。
そして、殺した人も殺された人も一緒に存在し、
恨んだり恨まれたりも薄れているかのよう。
もうすぐにでもヘルに行っていいと思います。 -
“ヘルとはつまり神や仏の不在のことだから信仰心のない日本人にとっては現世もここもたいして変わらない”が欲望や嫉妬など情念の消えた死後世界。相手を見ていると相手の死んだ理由などが分かってくる。そういう背景を絡めながら昔仲の良かった3人、一人はまだ生きている呆け老人、一人は若くして殺されたヤクザ、一人は幼いとき二人に跛にされた重役、の視点を中心に物語が続く。更に芸能界やらなんやら色々な欲望の蔓延る死ぬ前の世界と、ヘルに来た人たちの対比が面白い。死んだら欲望が消え恐怖も消える、とすると現世はひどいものだ(笑)
著者プロフィール
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