- 本 ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163223902
感想・レビュー・書評
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20年も前の作品かあ…
ちょうど朝ドラ「おむすび」と同じ頃の時代。
所々懐かしいような時代感。
久しぶりに読んだけど、ドキドキ感は変わらず。
怖いシーンはさささっと読むようにしたよ。怖い怖いと言いながら目を隠しつつ、指の隙間から覗いてる感じ?
短編で軽く読めるし、小気味いい言葉のリズムが癖になるんだよな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
★あらすじ(表題作)
山形から出てきた引きこもり少年テルに、池袋で消えた親友キイチ捜しを依頼されたストリート探偵マコト。キイチの部屋からは身の毛もよだつ人体損壊DVDが発見される。このDVDは、キイチの実家の口座に振り込まれた大金と関係しているのか?
★感想
何年遅れてるんだよってな感じですが、『IWGP』マイブーム(←この単語も古いか?)中です。萌え萌えです。いいじゃないか遅れてたって、今も続いているシリーズなんだしさ(開き直り)
文体と展開のキレとスピードもさることながら、石田衣良さんて、キャラ萌え要素、本当に上手いと思う〜。
究極の俺様系、キング・タカシもカッコイイ。
純情893のサルくんもカッワイイ。
でも、やっぱマコトだよ!
それと、文庫版の千住明さんの解説が、作中音楽からの切り口で書かれていて、とても面白かったっス。 -
このところ石田衣良氏の池袋ウエストゲートパークが気に入っている。今日は朝からバスに乗って池袋へ。バスの中でお年寄りに囲まれながら、?「電子の星」を読んでいた。昔から池袋には縁が深いが、最近はとんとご無沙汰。池袋を舞台にした小説にはまっているのはなぜだろう。懐かしい訳ではないし、本に出てくるような出来事に遭遇したこともない。ま、何となく話のリズムがあっているのだろう。
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2010/02/20
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ちょっと前作から間が空いてしまいましたが大好きなシリーズを読み返そうということで引き続き。
「東口ラーメンライン」…読んでるとラーメンが食べたくなってしまうお話。ツインタワー1号2号の小倉保・実のラーメン屋、七生が何者かによって嫌がらせを受ける。ゼロワンも出てくる。ツインタワーとあずみの三角関係がちょっと微笑ましい。最初のお話には丁度いい、割とさくっと終わるお話。
「ワルツ・フォー・ベビー」…ガードレールや電柱に針金なんかでとめられたしおれた花束。そこから始まるか、と最初から切なくてもっていかれた。お話は本当に悲しくて切ない。本当にこれでよかったのか、それは誰にも分からないけど、父として、そうするしかなかったんだよね。年の瀬の悲しいお話。
「黒いフードの夜」…ビルマ人のサヤー。また吉岡さんがいい味だしてる。あとラジオも登場、映像作成に協力してくれる。お話の終わり方がすごく爽やかでぽかぽかした春の暖かい日差しが目に浮かんでくる、ほっこりする終わり方。すごく好き。
「電子の星」…肉体損壊ショー。マコトがまさかショーに潜入するなんて。怖いけどハラハラドキドキ。サルとギンジの協力も素敵。夏の爽やかな戦いのお話。 -
ストリートを駆けるクール&ライトな短編
読了日:2006.03.26
分 類:連作短編
ページ:270P
値 段:1524円
発行日:2003年3月発行
出版社:文藝春秋
評 定:★★★+
●作品データ●
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主人公 :真島 誠
語り口 :1人称
ジャンル:ミステリ風ライトノベル
対 象 :一般向け
雰囲気 :都会のストリート
結 末 :1作完結の連作短編
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---【100字紹介】------------------------
ギャングの息子を殺されたジャズタクシー運転手が座り込み、
潜りの少年デリヘルが生き抜き、謎の人体損壊DVDを追う
ネットおたくが上京してくる池袋。ストリートの危険な青春を
クール&ライトに描くシリーズ第4弾
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●収録作品一覧
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・東口ラーメンライン
・ワルツ・フォー・ベビー
・黒いフードの夜
・電子の星
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池袋ウエストゲートパーク(IWGP)の第4巻。このシリーズはすべて短編から中編程度の長さの連作小説。長編は今のところありません(と思います)。ドラマ化もされた人気作であり、著者・石田衣良氏の代表作でもあります。
主人公のマコトは、ヤクザの予備校のような地元工業高校を何とか卒業した青年。高校時代にちょっとした傷害罪で警察に指紋が残されるくらいにはやんちゃ(?)な人柄。池袋駅西口前のさびれた商店街で、母親の営む果物屋を手伝いつつ、ストリート誌にコラムを書きつつ、池袋のストリートでのトラブル・シューターもやらされています(?)。
親友のタカシは池袋のギャングボーイズ(Gボーイズ)のキングで、同級生の元いじめられっ子のサルは今ではヤクザとして売り出し中。多彩な半レギュラーメンバーが出番を待ち構えているのです。
1作品につき1つの事件を追いかけ、その顛末が描かれる形式。どれもストリート、特に最近の若者にスポットを当てて社会事情(?)を鑑みたトピックが選ばれています。この第4巻ではネットで中傷され被害を受けるラーメン屋や、違法デリヘルをやりつつも生活苦にあえぐ外国人一家など、いかにも現代的な問題が取り上げられています。文章は1人称ですが、主人公は「池袋のいまどきの若者」なので、「根はいい奴」だけど平気で手も出るし足も出るし、あまり褒められないような「常識じゃない常識」を持っていたりします。そういう点が、むしろ新鮮で、生き生きとしているのです。
売りはテンポのよさ。文章は軽快な話し言葉。展開も速いです。ただ、短編におさめるためか、終盤はやたら都合のよい展開で締めくくられます。ミステリを期待すると、肩透かし的。あくまでライトノベルとして楽しむべき作品だと思います。
それと!やや気になっていることは、シリーズが進むにつれて妙にマコトが賢くなっていること!でしょうか…(^ ^;)。やたら趣味がよくなっていたりするし。ちょっと笑えます。
「水戸黄門」のようにある程度決まった展開があって、いつも「お約束どおり」に収まる感覚は、安心感があります。エンターテイメントとして、空き時間に楽しむによい作品。
●菜の花の独断と偏見による評定●
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文章・描写 :★★★+
展開・結末 :★★
キャラクタ :★★★+
独 自 性 :★★★+
読 後 感 :★★★
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菜の花の一押しキャラ…タカシ
「タカシ、おまえのは地でやっているだけだ、
どこが演技なんだ。」 (真島 誠)
自分の演技は怖かったか?と言うタカシに。-
初めまして。
こんなに丁寧に解説されたレビューを
初めて読みました。^^
ありがとうございました。初めまして。
こんなに丁寧に解説されたレビューを
初めて読みました。^^
ありがとうございました。2010/02/20
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あーもう。大好き。
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ツインタワー1号2号のラーメン、
ジャズタクシー
ビルマの少年
人体解体DVD
ジャズタクシーはちょっと泣きそうになったりして。
ジャズタクシー、ビルマの少年…と子どもの笑顔がなんだか印象的な1冊。 -
中学校の時に図書室で。
石田衣良を好きになるきっかけになった本 -
「電子の星」は
とてつもなく
グロイ描写ばかりで
読むのをためらいそうになったけど
石田マジックにやられ
止まることなく
読みきってしまった〜
うわぁ〜 -
東口ラーメンライン、ワルツ・フォー・ベビー、黒いフードの夜、電子の星
東口がリアルだ。人はそれぞれのしがらみのなかで生きてるんだ。
「おれたちの生活はどんどん便利になる。あまったはずの時間はみなどこへ消えてしまったのだろうか。」
「人類の長い歴史を考えれば、死は無数の場所に存在し、おれたちはどこかの誰かが死んだ土地のうえを毎日一歩一歩踏みしめて歩いているのだ。」
著者プロフィール
石田衣良の作品





